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15時17分、パリ行きの2049のレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.7
イーストウッドの監督作品で評判が悪いものはあまりないと思うけど酷評が目立った本作。ファンとして勇気を振り絞り鑑賞。
人生の中で積み上げてきたものがある一瞬で結実し大きな結果を生む、ある一瞬のために人生の中で起こるあらゆることは導かれ、磨きあげられている…非常に宗教的、神を信じるかどうかということにも通じてくる内容でどう評価すればいいのか難しい。シャマラン監督の『サイン』を想起した。あちらは完全に宗教的な映画だけど大好きな映画の一つだ。実際にテロを阻止した本人達が主役ということで既にそこから不安ではあったが、その点はイーストウッドの演出力のおかげか全く気にならず。多くの人が挙げられていると思うが旅行パートがちょっと長い…それならもう少し訓練シーン等を増やせば終盤がもっとドラマチックになったんじゃないかと思うがそれをやるとイーストウッドの描きたいものから外れてくるというのも分かる…そんな風に考えるとやはり絶妙のバランスで作られている映画なんだなと思わされる。
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