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15時17分、パリ行きのmdrのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
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何気に初イーストウッド監督作品でした。
主要人物がほぼ当事者という、攻めに攻めたキャスティング。先にそれを知ってしまっていたのもありますが、問題のテロシーンにリアリティーを感じました。

わたしはこういったドキュメンタリー調が好きなので全体的に楽しめましたが、テロシーンまで展開があまりないので苦手な人は根気強く観て頂きたいです。むしろ、この作品の醍醐味って「あの運命の日までの経緯」だと思うんです。
行くつもりのなかったアムステルダムに、旅先の老人から「あそこは行くべきだぞ。」と勧められたこと。
本当は海軍になりたかったけれど、条件が合わずに救命救急や防衛術が専攻になったこと。
幼少期に異端児だった3人が仲良くなったこと。
全てが2015年8月21日の「15時17分、パリ行き」に繋がっているようにしか思えない。
こういった運命論じゃないけど、まるで映画みたいなお話が実話で、しかも本人たちによって演じられているってのはすごい。
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