「どなたかお医者様はいらっしゃいませんか。」
よくある密室パニックのセリフだが、この映画を観た後はその言葉が半笑いとしてでなく、尊さすら感じる。
再現映像という括りにも、ドキュメンタリーという括りにも劇映画にも適さない不思議な映画で、クライマックスの勲章授与での画面マジックはもう涙腺決壊であった。
あの日あの時、そしてあそこに至るまで、人の選択や行い(主観的要因)、環境(客観的要因)が意図せずもここまでカチッとピースがはまる瞬間があると、人生という長い物語は予定調和じゃないと必ずしも言い切れないのかも(怖)