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15時17分、パリ行きのk2019のレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
4.0
重くて暗くてしんどい話なのかなー・・・と思ってましたが、全然違ってて感動&感心しました。
物語は事件に関わった3人が子供のころにさかのぼり、彼らと「あの日」を絡めた形でお話ができています。
実際の「本人」に演じてもらったということで、さぞかしリアリティを追求したのかと思いきや、最初は俳優を起用する予定だったんですね。
「見た目が良い」とイーストウッド監督が気に入って、「演ってみないか」という打診から「本人が演じる」ということになったそうで。(特典見て知りました)
主役の3人は本当に良いですね。
素人くさい、間が持たない、とかいうこともなく、自然な3人のようすから言葉以上の「何か」が伝わってきます。

この作品での一番の山場であるはずの列車での事件シーンは思ったより短いシーンに見えます。
それは3人の子供時代や旅行に至るまでや、旅行のシーンなどがとてもゆっくり、丁寧に描かれているので、問題のあのシーンは緊迫はしているものの、作品全体に比べるとわりとあっさりと描かれている印象でした。
どうしてもガン・アクションや犯罪映画のような銃撃戦のようなものを想像してしまってたのでよけいにそう感じたのかもしれません。
でも、この映画は彼らを「ヒーロー」に見せたいわけではないから、そのシーンの描き方はこれでいいのかな、とも思いました。
とっても良い映画でした!
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