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15時17分、パリ行きのsnのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
4.0
事件の当事者本人を俳優として起用するという
大胆な手法をとり話題となった今作ー。
上映時間94分中の約70分は
幼少期の出会いから現在の生活模様
ヨーロッパ観光を楽しむ様子が淡々と描かれ、
物語のなさに"何見せられてるんだ?"と。
しかし無駄に思えたその長い日常シーンが
最後にぴたっとはまって物語が成立した時に、
実話である感動と映画としての面白さを感じた。
(事件部分はさらっとしすぎかとも思う)

3人が出会わなければ、軍人に憧れていなければ、
パリに行かず、一等車両に移らなければ…?
何気ない日常の、何気ない会話や行動や選択。
そのひとつでも違っていれば、
あの日テロで554人もの死者が出ていた。
どこにでもいるごく普通の青年が、
勇気ある決断と行動で多くの人命を救い
主人公となるからこそ感動させられる。
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