絶対の客人

ゴッド・オブ・ウォーの絶対の客人のレビュー・感想・評価

ゴッド・オブ・ウォー(2017年製作の映画)
4.8
いやいやいやいやいや…え?何コレ⁉︎
【キングスマン】とか【ブラックパンサー】とかもうどうでもいいわ!
いや、超大作すぎるでしょ!面白すぎるでしょ!

【マンハント】にも出演の倉田保昭さんが出演してるのは知ってたけど、まさかここまで日本リスペクトな映画だとは思わなかった!

もちろん舞台は明の時代の中国で日本が悪役として描かれてはいるんだけど、映画が始まった直後から正しい日本語が飛び交い始め、それが最後まで…コレ、半分は日本映画です♪

松浦藩の武士(倉田保昭)に雇われた浪人たちが、刀を携えて日本語で談笑しながら荒野を闊歩するシーンなんて、もう普通に日本の時代劇を見てる気分だからね♪

で、その倉田保昭さんなんだけど、ジョン・ウーさんよ…コレが倉田さんの正しい使い方だから!いやホント、マジで格好いいから!惚れるから!

…っていうか、その横にいるのはもしや小出恵介さん…こんなところで何やってるの⁉︎あれ以来全く見なくなったと思ったら、まさかの準主役クラス!

あれ?もしかしてこの映画、小出さんが出てるから「未体験ゾーン」枠ってワケじゃないよね⁉︎

いやだって、このスペクタクル!超絶アクション!正しい日本語に正しいチャンバラ!…一般公開されない理由ってそれしか考えられない?

「俺は武士だ!そのような武士の道に反する行い(わかるでしょ♪)、するつもりはない!」
「正しい武士になりたい?だったらあんな事(わかるでしょ♪)はもうするな!」

そりゃ会場内からは「お前が言うな!」的失笑も漏れるわ♪まあどうでもいいや!映画館で観れたから!

チャンバラアクションだけじゃないよ!サモ・ハンが出演してるのにも注目!もちろんカンフーアクションも抜かりなし!もう最初から最後までアクション全開!

最近のアクション映画って、序盤〜中盤にかけて大きな山場となる戦闘シーンを持ってきて、クライマックスで1vs.1の宿命の対決!的演出を持ってきた結果、スケールが尻すぼみで終わる…なんてケースが多々見られたけど、この映画もそのシステムに便乗していながら、超スゲーから!


正直言うと話の詳しい内容…特に歴史的背景なんかはちゃんと理解できなかった♪ただ、大雑把ではあるけど話の流れは理解できて、それさえ分かっていれば十分に楽しめる!

基本的には日本が悪役として描かれてはいるけど、明軍にも倭寇(わこう/この当時、中国の沿岸部を侵略した日本軍の中国側の総称)にもしっかり仁義や正義が描かれていて、完全なる「悪」が存在していないのもイイ!


いや〜、ホントいいの観た!
アクションが好きな全映画人に観て欲しい大傑作!