キミシマユウキ

人魚の眠る家のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
4.1
夫と別居中の2児の母・薫子。子供の受験予行演習で久しぶりに夫と会ったある日、娘の瑞穂がプールで事故に遭ったと聞き…

『ガリレオ』シリーズ、
『新参者』シリーズの
!!東野圭吾原作!!
『TRICK』シリーズ
『20世紀少年』シリーズの
!!堤幸彦監督!!
タッグでお送りするドラマ映画。
イオンシネマチケットが余っていたので鑑賞。


「私は罪に問われるのでしょうか」


油断してたらとんでもない良作。
あれ?自分こんなに涙脆かったっけ?とボロボロ泣いてしまった。
ネタバレは避けた方が良いので詳しくは割愛するが、
“人の死について”
をとことん考えることが出来るドラマになっている。
何を持ってして人は死ぬのか、大人気漫画ONEPIECEではかっこよく答えを教えてくれるが現実世界ではそんな簡単には済ませられない。俺もチョッパーの回大好きだけども。
監督の堤さんも結構作品に個性が出やすい人だと思っていたが今作では自分らしさを抑えたのかな?原作重視な印象だ。
子を愛する母として我々は今作の主人公を攻めることが出来るだろうか?

キャスト陣の演技が熱い。
ママ役の篠原涼子。
この人こういう鬱陶しい役本当に似合うよな(失礼)
家族に無干渉な夫役は西島秀俊。
表情で語る演技が印象的。
そして個人的にはおばあちゃん役の松坂慶子の泣かせに来る演技がすごくハマった。ばあちゃん…。
あとは山口紗弥加とか坂口健太郎とか田中哲司やらすっかり女優としてハマってる川栄李奈などが脇を固めまくります。

題材は重めだが久しぶりにしっかりした邦画を見た気分。
たまにはこういうのを映画館で観るのもありですな。

東野圭吾原作好き、堤幸彦監督好き、そして”人は何をもってして死ぬのか”の答えが知りたい方にはオススメの作品。