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人魚の眠る家のmokomokoのレビュー・感想・評価

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
3.9
生か死か善か悪か愛か欲か-禁断の東野圭吾ミステリー。答えてください。娘を殺したのは、私でしょうか。

-STORY-
それは、愛か欲望か?
突然の事故で眠り続ける娘。奇跡を信じた決断が、運命を狂わせていく。

人の死をどの様に扱うべきか。脳死をもって死とするか、心停止をもって死とするか。本作は難しい題材を扱っています。

医者にとっては大多数のひとりの子供の死。でも家族にとってはたったひとりの我が子の死。脳死だからと言って簡単に死を受け入れられるはずがない。当たり前だ。

だからこそ、薫子のようにすべてを投げ打ってでも奇跡を信じる。娘はまだ生きている。必ずもう一度目を開ける。前列のない技術を使ってでも回復させたい。

正直当事者でなければ正解はわからない。答えは見つからないかもしれない。それでも最後の旅立ちのシーンは涙がこぼれる。実力派の俳優陣が物語を色濃くしています。篠原涼子のあのシーン凄い迫力。

弟の気持ち、川栄の気持ちも充分わかるんだけど、想像を絶しすぎてて。
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