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人魚の眠る家のAのネタバレレビュー・内容・結末

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


じっくりひとつのテーマを描いているのにあっという間に感じられた。
役者さん一人一人の存在感と演技力がすごくて拍手。
おばあちゃんには無条件でみんな弱いでしょ😢

お母さんはこの子は生きてるって最初は思って延命措置を続けたのかもしれないけど、ほんとに生きているのかって我にかえることが全くなかったのかといえばNOなんじゃないかなと思う

途中で私のやっていることはエゴでしかないって言ってたから、狂気じみた描き方はしているけど冷静に物事を見れる人だと思った

特殊な技術を使って手足を動かして運動をする、そこまではとても有意義なこと
でも機械を用いて笑顔まで作ってしまったらそれはもう人と呼べるものでは無いんじゃないかと、嫌悪感みたいなものを感じた

母親のナイフを突きつけるシーンは多分この映画のピークだと思うけど、ポスターに書いてある言葉を言った時にそういうことかと納得した
ほぼ脳死の状態、でも心臓を止めたら殺人になるのか
答えは殺人になる、だと私は思う
故意に人為的に殺意をもって心臓を止めたら殺人になる
正式な脳死の手続きを踏まないと殺人になる
そう思った

四葉のクローバーを私は幸せだから誰かにあげるって言ったり、いとこの指輪をとってあげようとする本当に優しくて可愛いみずほちゃんのことを思うとなんて悲劇的なんだと思うけど、いつ誰が直面してもおかしくないことだからどう感じたかを大切にしたいと思った

思い出し泣きを何度もしてしまう

お別れの挨拶の夢がなかったら一生介護を続けたのかなとも思う
あの夢はやり切ったと感じた母親が生み出した願望なのかもしれないし、ほんとに娘が挨拶に来てくれたのかもしれない

周囲の向ける目が異様でとてもこわかった
教師のお世話とか大変でしょって言葉が無神経すぎないかってイラっとしたけど私の心が狭いせいかな?

とにかく泣いたし、見てよかった
1番泣いたのおばあちゃんが話しかけるシーン
あれはずるいなぁ
A

A