人事屋パドー

眠狂四郎 女妖剣の人事屋パドーのネタバレレビュー・内容・結末

眠狂四郎 女妖剣(1964年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

新幹線が開通し東京オリンピックが開催された年に、かくも救いのない映画が上映されたことに、またそれが一定程度の動員数と評価を得たことに昭和の得体の知れなさを改めて思い知る。
チンケな道徳感を脇に退け、己の倫理観ひとつで、生き死にを生きる男のサガは雷蔵にしか表現できないのでしょう。
目的もなく、ただ命を引き延ばす彼の生き様は死に近づけば近づくほどに一層に妖しい光を放つのです。