人事屋パドーさんの映画レビュー・感想・評価

人事屋パドー

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

劇中のセリフの一部「結果に同情してほしいの」が本作のテーマである。
それにしても三時間はいささか長い。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

音楽の使い方はいつの通りに個性的。見せるべきところの抑制の効かせ方は他の監督と比較して積極的ではあるのだが、できればもう少しばかりストイックにするのがこの監督らしさだと思わずにはいられない。
役者の出
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Winny(2023年製作の映画)

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肩の力が抜けているが間違いなく熱演。手堅い演出が光る。
東出さんはもっと評価されていいいと普通に思う。

オペレーション・クロマイト(2016年製作の映画)

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史実に基づくフィクション。演出の冴えはキレまくり。
心をうが化されること間違い脚本と役者の熱演。
思想や立場とか、うるさいことは一旦脇に退けたい。
素直にいいと言える。

サスペクト 哀しき容疑者(2013年製作の映画)

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不屈の男の物語。ただ黙って目の前に展開されるアクションに身を委ねていればいい。たまにどうしようもなく、このような物語が見たくなる。

別れる決心(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

韓国映画の真骨頂である、さりげない「笑い」が随所に散りばめられている。それが嫌味にならない演出のうまさが随所に光る。主演の男優の一切光を宿さない瞳がどこまでも不気味であり、凝ったアングルと相乗効果を醸>>続きを読む

モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

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ジョディーフォスターに外れなし。気品は年齢とともにますます磨かれていく。実話を基にした本作はあまりにも理不尽であり、とりあえずのハッピーエンドは用意されているものの、現実の恐ろしさに寒気を覚える。編集>>続きを読む

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

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適度な長さ。侘び寂びとして観れるかどうかで評価は全く異なってくるだろう。もちろん、イーストウッドファンなのでどこまでも肯定する。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

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観終わってよかったと思える映画の王道。
お金を払って気分が良くなる映画の典型。
伏線回収も屁理屈もいらない。御都合主義大歓迎。
当時の青春が蘇る人にも、全く無関係な今どきの若人にも等しく眩しい映像的経
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.0

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きびきびとした演出が心地よいです。
大袈裟な演技が繰り出されないところが何より、グッド。
女優黒木華の凄みがわかる作品。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

恋愛映画は星の数ほどあるが、恋愛の始まりから終わりまでを丁寧にたどる映画は案外に少ない。
その中でも本作は出色である。センチメンタルに歌いあげない演出の加減はやはり只事ではないのだ。

攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争(2021年製作の映画)

3.0

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シリーズ再構成となるが、編集によって作品はこうも変わるものかと再認識させられる。エンディングへと向かう編集のテンポは、ラストのテーマソングにおいて最高潮に達する。素晴らしい余韻の洪水。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.0

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「マトリックス」のファーストが今に先進的で偉大であったのかがこの作品を観るとよくわかる。
救世主をめぐる物語が実のところ、キリストをめぐる話であったことがこの作品を鑑賞するまでピンとこなかった。
マリ
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華岡青洲の妻(1967年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

若尾文子はどんな時も若尾文子。
もちろん褒め言葉である。
コントラストが効きすぎ、怪談の一歩手前まで進むのは、時代のなせる業なのだろうか。

妻二人(1967年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます


若尾文子の役者的身体能力の高さが遺憾なく発揮されている。
チャンバラをやれば、さぞかし素晴らしい殺陣になるだろうと容易に想像できます。
棒読みに徹しろという演出が成功しているのかどうかは微妙なところ
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花影(1961年製作の映画)

3.0

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まともに池内淳子を見たことはないが、実に魅力的。
川島らしいのからしくないのかわからない演出に実にフィットしています。
言いよる男性陣のアクの強さに、類型的人物を演じながらも少しも不自然さを感じさせな
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妻として女として(1961年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ズブズブ。
すごいの一言です。
森雅之・高峰秀子・淡島千景。
がっぷり四つの三つ巴。
重厚感がハンパない。
これぞ映画。

女の歴史(1963年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

抒情の悪魔。
というしかない。
なぜここまで品よく庶民を描くことができうるのか。
ラスト近く、すごいショットを見た。
これが撮れるか撮れないかが、一流とそれ以外の違いなのだろう。

赤坂の姉妹 夜の肌(1960年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

世相風俗を描かせればやはり天下一品。
淡島千景が橋の袂で、夕陽に照らされる、そのほんのりとした頬のオレンジをカメラは奇跡的に収めてしまう。
なんて素敵なフィルムなんだ。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

続編はエスカレーションする宿命。
グロテスクさも増幅の一途。
脇が締まりに締まる。

ホイールマン -逃亡者-(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ラストを親子愛で締めるところが何ともグッド。
限定的な状況での物語の成立が流行なのだろうか。
一歩間違えば、全てダメになるが、これは魅せる。

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.0

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伝え方がわかっていないと異常扱いするのではなく、聞き方がわかっていないと自らの正常さ加減を疑うこと。
大事なことをさりげなく教えてくれる秀作。

ドラゴン・タトゥーの女(2011年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

何度観ても、うまいとしか言いようがない。
演出と編集が群を抜いている。
オープニングのZEPPの移民の歌から引き込まれてしまう心地よさはなんなんだろう!

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作とは別。もちろん別物でよい。
村上の小説とのテーマの共通性をあえてこのフィルムに見付けるのであれば「ノルウェイの森」となる。
生き残った者の生の困難と再起が主題なのだ。
3時間余りの長尺が苦痛にな
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6日間(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

解決などこの世のどこにも無いことが、的確にフィルムに収められている。
国家は個人を裏切り、やがて国家自身も裏切るのだ。

哀しき獣(2010年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

救いがない。
一欠片の救いも無いフィルム。
犬を喰らうことと犬に食われることが同等である世界が焼きつけられているのだ。

テロ、ライブ(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

役者の勝利。
演技の強度が違った。
正義は塵と化した。

ドラッグ・チェイサー(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

キリがない。
その絶望感や焦燥感が強引な幕引きを引き寄せる。
世界はどこにもいけない。

囚われた国家(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最後まで観ないとわからない内容の典型。
ほとんどセリフがない演出はかなり新しい。
登場人物の誰もが印象深い。

楽園の夜(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

キタノ・ノワールのオマージュ。
韓国映画なのでやりすぎ感は満載。
情けは無用であり、憂いを残すことが命取りであることが赤裸々に語られている。

ミケランジェロ・プロジェクト(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

命令に忠実にの成れの果てが、ここでは控えめに描かれている。
意志と欲望の戦いは、煎じ詰めれば同じ臭いを放つ。
極めて悪臭だ。

2ガンズ(2013年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

デンゼル・ワシントンにハズレなし。
人生には、理屈抜きのドンぱちに浸りたい夜もある。

ヒート(1995年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

今回も演出は奇妙なブレを生じる。
本筋に全く邪魔にならない詩的なシーンやショットを挿入し、流す、その演出は確かに癖になる。顔芸にならないギリギリのところでアップを押さえるそのカメラワークは特筆ものだ。

アントニー・ジマー(2005年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

切迫感なしの大人の余裕のフィルム。
ソフィーマルソーの貫禄がやけに前面に出ている。
俳優のアップだけで構成されている作品。

ブラックハット(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリーな映像が心地良い。救いのない状況に追い込まれながらも、淡々と絶望感と同衾してしまう。そのようなタッチはやはり稀有なのだろう。

るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自分自身の手で終わらすことができることのかけがえの無さをこのフィルムは教えてくれる。
誰かに委ねるのではなく、誰かに託すのでもなく、自分自身が引き受けることを。

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