眠狂四郎 女妖剣の作品情報・感想・評価

「眠狂四郎 女妖剣」に投稿された感想・評価

眠狂四郎シリーズ初鑑賞が4作目というのはまあ四にかけたということにしておく。
市川雷蔵演じる眠狂四郎は夜が非常に似合う。夜をバックに妖しく光る剣が描く月をスローで映す。そして飄々と敵を斬っていく。台詞もいちいちカッコいい。低い声で囁かれたらそれは抱かれたくなる。
若山富三郎、全然活躍してないじゃない。もったいない。少し期待した。でも市川雷蔵に手を抜いているようにみえたのは私だけだろうか。
顔が醜く生まれた姫が乱心して美しい大奥の女中を足で踏みつけるシーンが始まりの時点でこの映画は少し毛色が違うと感じるが、そこからは信じた神を裏切った(見放されたともとれる)転びバテレンを斬り捨てる狂四郎や、信徒を騙した聖女や、特にラストの10分は緊迫して引き込まれた。
市川雷蔵は見れば見るほど魅力がマシマシになっていく人ですね。
どんな役柄でも、ピタリとハマってしまう天性の才能の持ち主。特にこの眠狂四郎の様な一匹狼的な人物はハマり役。
早逝されたのが本当に悔やまれる俳優の一人。

このレビューはネタバレを含みます

・ダンディな剣豪「眠狂四郎」の出生の秘密が明らかになるシリーズ第4作
・スローモーションの残像が映る円月殺法の様式美にスポーンと飛ぶ腕や首の爽快さ
・この時代の女優陣の艶かしいからだのライン
・茶髪の狂四郎にちゃんと意味があったのね
・「ころびバテレン」ってなんのことか調べたら、迫害によって棄教したキリシタンとのこと
・若山富三郎との絡み少なかった
村八分

村八分の感想・評価

4.0
登場する女達の背負っている業が深すぎて金銀やら阿片の横流しなど俗な悪行に精を出す男共が純真に見えてくる
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.7
スカパーにて。狂四郎4作目。監督が変わったようで映像が一気にスタイリッシュになった。そして妙にアダルティな描写も増えたのが特徴。
今作で興行成績が上向きになったというし、眠狂四郎のフォーマットがココで出来上がったといって良いのかもね。

今回はいわゆるキリシタン狩りが物語の背景になってる。
前作で徳川家斉の時代だと分かるので18世紀末から19世紀初頭なのだろうが、この時代のキリシタン狩りってどうだったんだろうね?
17世紀初頭の島原の乱から100年以上経ってる。禁制には違いないだろうが、この時代にそこまで弾圧が行われてたのかしら?この辺はよくわからないな。

とにかく劇中でキリシタン狩りは行われている。

大奥ではイカレた姫がアヘンで女中等を苦しめ殺している。アヘンということでバテレンの輸入品が繋がってるとわかる。
アヘンを仲介する悪徳商人を結託をする老中。
外国人宣教師に信仰を捨てさせる為に裸の女に色仕掛けさせる。「転ばす」という言い方をしてるけど、どうも遠藤周作の「沈黙」よりも先にに作られているようだ。

狂四郎に助けを求めるキリシタン。最初は無下に断るがイカれた姫の悪行に見るに見かねて助っ人する。
キリシタンのリーダーの女と狂四郎に血縁があることが分かり旅をする。
この旅すがらエロ巫女やエロ鳥追い女などの色仕掛け殺し屋が続く。この辺はもうお約束過ぎて笑っちゃう。もうボンドガールの世界。
ラスボスには信徒を売っていたエロ尼さんが相手だ。一枚一枚着物を切り落とすエロ殺法だ。

エロティシズムが売りになった今回だが、それでも映像の洗練さは見事。
円月殺法をストロボ撮影で残像を残しながら動く映像は、神秘性の演出にバッチシはまって今作以降も使われることになる。

あと敵が妥当円月殺法に鎖分銅を使うのだが、不発に終わったが最も有効な対処法かもと納得してしまった。
物語の整合性より、展開を重視。なので、殺陣&濡れ場てんこ盛りの見せ場の連続。

自身の出生の秘密を知る、びるぜん志摩の元へ向かう狂四郎。その道中、女と刃に何度も襲われる‼ さらに醜い顔を持つ菊姫、一作目の仇役・陳孫の再登場と、サービス定食特盛な作品。

変わって、終盤の黒ミサの描写は何とも云えない雰囲気だった。
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

3.0
第4作目にして円月殺法のスローモーション演出が登場。
ラスボス役は第1作から引き続き、少林寺拳法の達人役の若山富三郎。女優は第2作と同じ藤村志保と久保菜穂子が別役でこれも再登場。
キリスト教のバテレン騒動を主軸に大奥のモンスター姫様に悪商人と盛り沢山な内容で、ラストでは狂四郎出生の秘密が明かされる。
あのお馴染みの、「ススゥー…ッ」と影を引く神秘的なストロボ効果の円月殺法が、今作で初めてお目見えする。☆
そしていよいよ明らかになる、衝撃の狂四郎出生秘話…!
『勝負』と役者が被ってるので、ゴッチャになりそうだったぞ。(笑)

伊賀忍者の手練れを、グルの女もろとも一瞬で二刀斬り。
拳銃を含めた十人もの相手も、一瞬で倒す。
鎖鎌と戦った時はどうなるかと思ったが、なるほどそうきたか。
そして、若山富三郎演じる少林寺拳法の使い手と、満を持してのラストバウト!☆

あと、…あれだ。
パカパッ、パカパッ、…―――地獄へ堕ちろズバッシュ!!☆
Catman

Catmanの感想・評価

4.0
このシリーズを観るのは2作目、エログロ要素が一段と露骨になっていてビックリ。1964年の公開当時はこの手が流行っていたのでしょうか。刺激の強さは作り手のサービス精神の現れで、娯楽作品として内容は充実しています。
それにしても雷蔵はカッコイイですね。若山富三郎は勝新にそっくりです(^^;;
何もかも中途半端。
聖女の扱いも城健三郎の立ち回りも。
菊姫を敵役に据えたままの方が絶対良かった。
冒頭、菊姫が城内(大映美術全開の造形美!)で女中らをいたぶるシーンが最高だっただけに惜しい。
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