眠狂四郎 女妖剣の作品情報・感想・評価

「眠狂四郎 女妖剣」に投稿された感想・評価

村八分

村八分の感想・評価

4.0
登場する女達の背負っている業が深すぎて金銀やら阿片の横流しなど俗な悪行に精を出す男共が純真に見えてくる
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.7
スカパーにて。狂四郎4作目。監督が変わったようで映像が一気にスタイリッシュになった。そして妙にアダルティな描写も増えたのが特徴。
今作で興行成績が上向きになったというし、眠狂四郎のフォーマットがココで出来上がったといって良いのかもね。

今回はいわゆるキリシタン狩りが物語の背景になってる。
前作で徳川家斉の時代だと分かるので18世紀末から19世紀初頭なのだろうが、この時代のキリシタン狩りってどうだったんだろうね?
17世紀初頭の島原の乱から100年以上経ってる。禁制には違いないだろうが、この時代にそこまで弾圧が行われてたのかしら?この辺はよくわからないな。

とにかく劇中でキリシタン狩りは行われている。

大奥ではイカレた姫がアヘンで女中等を苦しめ殺している。アヘンということでバテレンの輸入品が繋がってるとわかる。
アヘンを仲介する悪徳商人を結託をする老中。
外国人宣教師に信仰を捨てさせる為に裸の女に色仕掛けさせる。「転ばす」という言い方をしてるけど、どうも遠藤周作の「沈黙」よりも先にに作られているようだ。

狂四郎に助けを求めるキリシタン。最初は無下に断るがイカれた姫の悪行に見るに見かねて助っ人する。
キリシタンのリーダーの女と狂四郎に血縁があることが分かり旅をする。
この旅すがらエロ巫女やエロ鳥追い女などの色仕掛け殺し屋が続く。この辺はもうお約束過ぎて笑っちゃう。もうボンドガールの世界。
ラスボスには信徒を売っていたエロ尼さんが相手だ。一枚一枚着物を切り落とすエロ殺法だ。

エロティシズムが売りになった今回だが、それでも映像の洗練さは見事。
円月殺法をストロボ撮影で残像を残しながら動く映像は、神秘性の演出にバッチシはまって今作以降も使われることになる。

あと敵が妥当円月殺法に鎖分銅を使うのだが、不発に終わったが最も有効な対処法かもと納得してしまった。
物語の整合性より、展開を重視。なので、殺陣&濡れ場てんこ盛りの見せ場の連続。

自身の出生の秘密を知る、びるぜん志摩の元へ向かう狂四郎。その道中、女と刃に何度も襲われる‼ さらに醜い顔を持つ菊姫、一作目の仇役・陳孫の再登場と、サービス定食特盛な作品。

変わって、終盤の黒ミサの描写は何とも云えない雰囲気だった。
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

3.0
第4作目にして円月殺法のスローモーション演出が登場。
ラスボス役は第1作から引き続き、少林寺拳法の達人役の若山富三郎。女優は第2作と同じ藤村志保と久保菜穂子が別役でこれも再登場。
キリスト教のバテレン騒動を主軸に大奥のモンスター姫様に悪商人と盛り沢山な内容で、ラストでは狂四郎出生の秘密が明かされる。
あのお馴染みの、「ススゥー…ッ」と影を引く神秘的なストロボ効果の円月殺法が、今作で初めてお目見えする。☆
そしていよいよ明らかになる、衝撃の狂四郎出生秘話…!
『勝負』と役者が被ってるので、ゴッチャになりそうだったぞ。(笑)

伊賀忍者の手練れを、グルの女もろとも一瞬で二刀斬り。
拳銃を含めた十人もの相手も、一瞬で倒す。
鎖鎌と戦った時はどうなるかと思ったが、なるほどそうきたか。
そして、若山富三郎演じる少林寺拳法の使い手と、満を持してのラストバウト!☆

あと、…あれだ。
パカパッ、パカパッ、…―――地獄へ堕ちろズバッシュ!!☆
Catman

Catmanの感想・評価

4.0
このシリーズを観るのは2作目、エログロ要素が一段と露骨になっていてビックリ。1964年の公開当時はこの手が流行っていたのでしょうか。刺激の強さは作り手のサービス精神の現れで、娯楽作品として内容は充実しています。
それにしても雷蔵はカッコイイですね。若山富三郎は勝新にそっくりです(^^;;
何もかも中途半端。
聖女の扱いも城健三郎の立ち回りも。
菊姫を敵役に据えたままの方が絶対良かった。
冒頭、菊姫が城内(大映美術全開の造形美!)で女中らをいたぶるシーンが最高だっただけに惜しい。
青二歳

青二歳の感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

シリーズ4作目。
監督:池広一夫(1/4)
脚本:星川清司(4/8)
撮影:竹村康和(1/4)
音楽:斎藤一郎(3/5)
【巻き込まれる騒動】
豪商備前屋&老中水野忠成の強欲と、備前屋から横流ししてもらう阿片や毒やらで大奥の女たちを殺して楽しんでるプッツン家斉チルドレンの狂気…にとばっちりを受ける狂四郎。

【覚え書】
初っ端から猟奇的な"美女"の登場で虜になります。ドキドキ。
狂四郎はモテもて男くんですし、設定の固まっていない1作目からエロはあるんですが、今作からググッとエログロ感が増量。さすが池広一夫エンタメ映画巧者。殺陣もスマートなだけでなく血なまぐさい!( •̀ω•́ )✧
そしてついに出生の秘密が明らかになる回であり、珍孫こと若山富三郎が再登場する回であり、なおかつ藤村志保、久保菜穂子が使いまわし再登場回で、さらに初めて円月殺法のストロボ撮影が採用された回という、ここに来て市川雷蔵の眠狂四郎シリーズの魅力が完璧に出揃います!( ⸝⸝⸝⁼̴́⌄⁼̴̀⸝⸝⸝)◌◦♡
かっこいい〜楽しい〜

にしてもまた家斉の子か。アホの子か狂気の子しかいないんでしょうか。母数が多いもんで…ある意味では人材豊富です(後世の小説家はそら使いやすかろう)。

仕舞を舞う家斉の娘毛利郁子の正体…浜村純のヤブ医者、アカン感じのご本尊を拝む妖しげな巫女(?)に根岸朋美、修行僧に伊達三郎…春川ますみも若くてプリップリなスレっからしで…なんかもう若山富三郎のキャラが健全なコメディリリーフにおさまる位ですよ、なんですかこの濃いキャラクター達は。
濃いキャラクターたちで忘れかけますが、雷さまのジャンプシーンがかっこいいし、何よりストロボの円月殺法かっこいいです。あと大映時代劇でこんなふうに犬が出てくるシーンは初めて観ました。かわいい…
ただ珍孫とのラストバトルは船のセット以上にショボいのが残念。鎖がまで円月殺法破れたりで脇差もアリかい!の次のバトルで期待していたのにー
今作は盛り込み過ぎで、かなり編集が抜けてて不親切な箇所が目立つんですよね。でも伝奇的な空気感のおかげで細かいこたあいいかとなる。

【狂四郎の女たち】
残忍な家斉チルドレン菊姫、毛利郁子。ぶっ飛びすぎでイかれたキャラなんで、ここまで来るともっと!もっと狂気を見せてくれ!と好きになる。(みんなそう思ったに違いない…⑦多情剣で再登場してくれます)
びるぜん志摩、久保菜穂子。これまた壊れたキャラクター。彼女の断末魔は最高です。藤村志保なんて健気な兄想いの隠れキリシタンかと思いきやすぐ狂気の壁を超えちゃうし、根岸朋美のプッツン巫女もよかったし、今作は総じてイかれた女たちに出くわす回。
春川ますみとか狂四郎に言い寄る女はいつも刺客なり敵なりなんだけど、しびれ薬が効いてるのに抱く狂四郎。絶倫だなあ。
こんろ

こんろの感想・評価

4.0
キリシタンに少林寺拳法、異国情緒たっぷりかつ、阿片やら能やら格子越しのヌードやお色気やら入る時代劇。刺激的です。菊姫怖いです。
市川雷蔵の狂四郎は初めて。円月殺法かっこいいなあ。刀身の光とか細かいところも心くすぐられます。なんと狂四郎の出生が明らかに。ああ、首が、腕が。エログロ系が流行っていたのでしょうか。こんな終わり方現代でやったら問題作間違いなし。面白かった。良かったです。
 初っぱなから後ろ姿のヌードが出てきてびっくり。
 その後も、醜い顔、色情狂などエログロ要素がいくつもあってさらにびっくり。
 ただ、市川雷蔵はニヒルで格好いい。
 悪役とはいえ、敵を切りまくるその姿は、眠狂四郎こそモンスターだとも思わせる。
 権力にも屈せず、無頼を貫くニヒリスト。
 出自からして、他人にも世界にも愛されることのないキャラクターに、雷蔵はぴったりだ。
 突っ込みどころは多くあれど、この世界観はすばらしい。
 また、他の作品も観てしまうんだろうなあ。
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