FREDDY

猫は抱くもののFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

猫は抱くもの(2017年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

「猫弁」シリーズで知られる大山淳子の同名小説を沢尻エリカと吉沢亮の主演、犬童一心監督のメガホンで映画化した本作。印象としては、可もなく不可もなくといったところで、大石沙織を演じた沢尻エリカや良男を演じた吉沢亮、後藤保を演じた峯田和伸などといったキャスト陣のネームバリューだけでも興味は引かれましたし、予備知識なしでもタイトルから「猫」が登場する作品であると推測は出来るので、猫好きの方も魅力的に感じるところはあるとは思うのだが、正直に言ってしまえば、興味や魅力から視聴前に自然と抱いたわずかな期待は簡単に裏切られたような、そんな印象を受ける作品でした。"元アイドル"という経歴を隠しながら田舎町の小さなスーパーで働く大石沙織と、沙織が裏の倉庫でこっそりと飼っているロシアンブルーの猫・良男を軸に描かれる物語は、"自分らしく生きる術を見つけていく"登場人物らの苦悩や葛藤が描かれていて、最後まで視聴は出来ましたし決して悪くはないのだが、心に伝わるものがあまりないと言いますか、本作は少々癖があり、猫は猫でも擬人化された猫の登場や、現実と妄想が入り乱れた構成となっているので理解に苦しむ点があり素直に心に伝わってこないと表現した方が適切かもしれませんね。理解したところで登場人物の"再生の物語"は"再生の道を歩き始めるまで"なので感動もないですし、全体的にまったりとしているので退屈に感じてしまう人もいるのでは。本作はオススメは難しいかと。
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