姿ではなく人格そのものを愛している、
愛の本質を描いた作品だった
魂は存在しているけど肉体は存在していない”A”
最初はAは男だと思っていたが、どちらでもない
つまり、性別の垣根を超えてリアノンそのものに惹かれたのだ
毎日人が変わっても性別が変わってもAだと思えたし何の違和感もなかった
Aを演じた全てのキャストが素晴らしかった
個人的にはLucas演じるネイサンが一番好き(元からLucasが好きなのもあるかもしれないが)
音楽に乗ってダンスするところも狭い空間で会話するシーンも
そして肥満気味の男の子になって電話で運動不足と文句を言いながら走って親から逃げるシーンも面白くて好き
そしてとにかくヒロインのリアノンが可愛い
後半では現実を突きつけられた
たしかにずっとこれを続けるわけにはいかない
0時を過ぎてそれも何日間もAが留まることは出来ても、人の体、人生を奪うことになる
でも切ない、切なすぎる
家族、友達を持てないAにとって初めて自分を打ち明けられた、人を好きになるということを教えてくれたリアノンにさよならを言わなければならないなんて
泣いた、涙した
そこらのティーン映画と違って深く、メッセージ性を感じた
そしてAの生い立ちについて少しは触れられたが、どうやって誕生したのか、もしその体で死んだらどうなるのか、この先はどうなるのか、など色々想像した
映画の後とても考えさせられる作品だった