すかい

1987、ある闘いの真実のすかいのレビュー・感想・評価

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)
5.0
1987年という年は韓国の民主化を象徴する年で、腐敗した国家権力に対する国民の怒りがマックスに達し、それを転覆させるために毎日のようにデモが行われていたと聞きます。国と闘うということは多くの犠牲を覚悟しないといけない、それを理解しつつも正義のため韓国の未来のために奮闘する人たちにスポットライトをあててストーリーが展開されます。中盤からもはや誰が正しくて誰が間違っているのか分からず、皆それぞれが別の正義の元で歩んでいるだけじゃないか、という気持ちにもさせられますが、それが革命というものなのかもしれません。2020年にも、世界各地でデモが行われています。今一度、民主主義とは何なのか、我々の社会はどうあるべきなのかを考える必要があるなと感じさせられました。重要な教訓を与えてくれる作品です。
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