このレビューはネタバレを含みます
ダリダというアーティストについて全く知らずに鑑賞。
恵まれた美貌、歌手としての才能を持ち人々から愛されてきたフランス人の華やかな大スター。
その反面私生活では恋愛をする中でごく普通の結婚生活に憧れながら心が満たされず思い悩み続ける日々を生きてきたダリダ。
最終的には54歳で自死を選んでしまった彼女だけどそれでも周りには無名の頃からずっと支えてくれた仲間が居たということはそれだけでとても幸せな人生だったのじゃないかな。本人は気付いていないと思うけど。
美しくてチャーミングな分男性からチヤホヤされるのは当然の事。ダリダはとても惚れっぽくて飽きっぽくて常に新しい恋を探していた感じ。でもそれが悲しい道へと進んでしまった訳だけど…
やはり孤独感が強かったり愛がないと人間はダメになるのね。人間以外もダメになるって言うしね。
一躍世界の大スターになった彼女でもごく一般の女性と同様に温かい家庭を築きたい、という気持ち凄く良く分かる。
富と名声を手にした分神様からはお預けにされてしまったのかもしれないね。
決して明るい映画ではないけれど時折流れる彼女の音楽や当時の60〜70年代ファッションなどがとてもオシャレで新鮮で楽しめた。