Jumblesoul

赤い天使のJumblesoulのレビュー・感想・評価

赤い天使(1966年製作の映画)
4.0
従軍看護師の目から見た戦場の地獄を描いた増村保造監督作品。
傷病兵の切断された手足がまとめてバケツに入れられているなど、カラーなら相当なスプラッター映像になるであろう場面の連続。
看護師を演じる若尾文子は、増村監督だからこそ演じられたであろう難役を黙々とこなす。終盤には銃を持ち銃撃戦までやる。
そして何といっても軍服を着て靴を履かせるシーンは最高。
軍医の芦田伸介に惚れたプロセスが省略されすぎなのが難点だが、90分という尺では仕方がない。
市川崑監督の『野火』と並ぶ、リアル戦争邦画の傑作である。
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