abx155

ボーダーライン:ソルジャーズ・デイのabx155のレビュー・感想・評価

3.7
舞台は前作と同じアメリカとメキシコの国境地帯。CIA特別捜査官のマットと暗殺者アレハンドロが、麻薬カルテルのボスの娘イザベルを誘拐することでカルテル内の抗争を引き起こす作戦に挑む物語。
前作は2人の正体を知らないエミリー・ブラント演じるケイトが主人公で、壮絶なカルテルとの抗争の中で何が正義かが分からなくなってくる、という話だったけど、本作は既に2人の正体は分かっているので、いきなりカルテルとの全面戦争から入る。
この映画は、壮絶な抗争の中でマットとアレハンドロの厚い友情をさらりと描いている。また、アレハンドロとイザベルが協力して逃走する過程でアレハンドロの心情が少しずつ変化して、人間らしさを取り戻していく過程も描かれている。根っこにあるストーリーがいい。
監督と撮影監督、音楽のスタッフが変ったけど、脚本家は変わっていない。
前作とは別の方向性でうまくまとまっていて、これはこれで好き。
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