アジア人で作るアジア映画ではなくハリウッド映画。
ありそうでなかった、というのは時代のせいなのかな。アジアで作ってたら、こんなに話題にならなかっただろうし。
ストーリーは至って単純。
実は彼氏が大富豪の御曹司と知ってしまった主人公が、その母親に認めてもらおうと奮闘する話。
同じアジア人でも、移民とネイティブでは考え方や生き方が違うのだと突っぱねるお母様になんとか認めてもらおうとするけれどーーー、という話。
何が面白いって、まさにこれはシンデレラストーリーなんですけど、主人公の女の子が魅力的。彼はいい人なんだけど家族と彼女の間でちょっと揺れてる。
もっと彼女に親身になってほしい、と思いつつも、「家族を大切にする」という彼の代々の教えも守る家族想いの彼に若干同情もする。
この映画、ハリウッド映画なのにキャストがほぼアジア人っていうのも話題だけど、その中でも女性の生き方が中心にあって、さらに「働く女性の今の時代の生き方」っていうのが結構重要視されてるので、今、変わりつつある社会に投げ掛ける作品としては「今だから観る映画」という雰囲気は充分ある気がします。
そしてそして、個人的に『オーシャンズ８』で気になっていたオークワフィナが今回いい味出しております。あのハスキーボイスは頭から離れないよなあ。
主人公のレイチェルの大学時代の友人という立ち位置。彼女の存在は今回大変重要であります。エンディングの曲もフューチャリングしてるし(ラッパー)、今後も楽しみです。
唯一分からなかったのは、終盤鍵を握るあるゲームなんですが、私やったことなくてあれのルールとか意味とか分かってたらもっとなにか感じたのかな、と思って悔しかった…どうなんでしょ…。
