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クレイジー・リッチ!のLEGIONのレビュー・感想・評価

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)
3.5
不動産界で大富豪である家族の御曹司と貧しい家庭で育った経済学専門の大学教授の身分差恋愛を描いた物語。身分差恋愛のジャンルとしてはリッチである男性の方はアメリカで過ごしたことで貧しい生活の苦難は描かれていなく、貧しい女性のリッチな暮らし方に苦悩する姿が描かれていたから格差の焦点を二つでなく一つに絞っているように感じ、見やすかった。アメリカ合衆国が製作の映画にしては珍しくシンガポールというアジアの富豪の暮らしを描いていたので新鮮だった。普段馴染みのないシンガポールの屋台や街並み、文化に深く触れることで国としての魅力が高まり、登場人物の会話や行動などの背景に豪華な料理や建物、飾り、全てがカラフルで見栄えが良く、明るい雰囲気に仕上がっていた。だがアジア系のキャスト、アジアの舞台で良かったと思えた点はそこだけ。ストーリーとしては平凡だし、ストーリー展開には理解できるが納得がしにくいからアジア特有のものを感じられなかった。
主要の性格が良い登場人物には感情移入しやすかったがラストが少し無理やり感があったので少し残念だった。ヒロインを嫌う登場人物がする行動は気持ちはわかるが人間のやることでないレベルの嫌がらせだったから怖さも度々感じることができた。お金持ちでない人がお金を持つとどれだけ人間として自信がなくなり崩壊してしまうのかを知ることができた。
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