このレビューはネタバレを含みます
「家族」について深く考えさせられた作品だった。この映画を見てタイトルが「万引きをしている家族」という意味だけではなく「それぞれの家族から万引き(誘拐)してきた家族」という意味にも捉えることができてなるほどなと思った
とにかくみんなの演技がうますぎた。特に事情聴取受けている時のお母さんの演技が圧巻だった。子どもからなんと呼ばれていたかと尋ねられ涙を流すシーンなんかは自分もつられて号泣した
この話は祥太にすごくフォーカスを当てているのではないかと思った。父から教わり当たり前のようにしている「万引き」がゆりを妹にすることによって「万引き」に対する考えが変わり始める。そしてゆりを守るためにあの事件を起こした。万引きは良くないということを自分に言い聞かせたのではないかと感じた。最後のバスで遠くなっていくお父さんを見て初めて「お父さん」と呼んだのがとても切なく泣いてしまった。
花火をみんなで聞くシーンも海ではしゃいだりするシーンなど微笑ましいシーンもあってとてもよかった
それぞれの道に進んだ家族たちに幸せが訪れて欲しい
