万引き家族のネタバレレビュー・内容・結末

万引き家族2018年製作の映画)

上映日:2018年06月08日

製作国:

上映時間:120分

ジャンル:

あらすじ

「万引き家族」に投稿されたネタバレ・内容・結末


万引き、誘拐、殺人。犯罪ではあるけれど、その裏には悪いでは済まされない事情もある。
でも、子供たちには全うに生きて欲しいと願う。

安藤サクラの泣きは永久保存版。
公開週の土日に観ました。
感想をどう書こうか、かなり悩んだ映画でした。。
しかし結局まとまらないので、箇条書き形式で備忘録。

・観た直後はとにかく俳優陣がすごい!と思っていたけど、
ネットで検索してたまたま見つけたインタビュー記事を読んで是枝監督の撮り方(指示の仕方)を知り、監督の手腕を思い知りました…相当なカリスマ性と俳優陣との信頼関係がないと成り立たないですよね。

▼ファッションプレスのインタビュー記事
https://www.fashion-press.net/news/36215

最後の取り調べのシーンがすっごく印象的でしたが
あれも「家族」側の人たちは何を聞かれるかわからない状況で撮影したとこのこと。だからあんなにリアルだったのか…特に安藤サクラが素晴らしすぎて。「なんだろうね」の一言と、それを口に出すまでの表情から何まで素晴らしかったです

でも彼女だけじゃなくて、全体通して本当に、出演者の皆さんが素晴らしかった!!!
リリーさんも樹木さんも松岡茉優も全員すごかった。
それぞれがその人にしかできない輝き方してました。

・超個人的なのですが
生まれと育ちにコンプレックスがある私は、出てきた地名や舞台となってる土地が「あ、やっぱり…」ってなるところばかりで、なんとも言えない気持ちになりました。南千住行きのバス、松戸のパチンコ屋…やっぱりそういうところだよね、という…切なさとも懐かしさとも何か違う、言葉にできない気持ち(*_*)

・観た後にR15なことに気づいて、あれ?そんなだっけ?と思ってしまったのですが、よく考えてみたらそうか…と思いました。
内容が犯罪のオンパレードなんだけど、それくらい静かなんですよね。
これって実際の社会でも同じ感じなのかな…と思いました。
一見何もないように静かなのに、ふたを開けたら問題だらけ。

・日常でのクスッとしたシーンがたくさんあってすごく好き。これはこのメンバーだから生まれた空気感なんだろうなと思いました。
でもこの超重いテーマとのギャップで鑑賞後の今思い返すとものすごく切ない…。
ラムネのゲップのシーンとか、濡れ場の後の慌て具合とか。おばあちゃんがお金の封筒すぐ開けるとこ、「日本語はもっとわからない」の一言…

・2時間という長さを感じさせませんでした。が!観た後の脱力感はすごい(笑)

・劇場で観てよかった!!!

書けば書くほどいろいろ考えてしまって全くまとまらないのですが、観て本当によかったです。
これはパルムドール獲ったの納得だなと。

恥ずかしながら是枝監督の映画はこれが初鑑賞だったので、ほかの作品も観なければと思いました。。
飛行機で鑑賞。
松岡茉優のファンなので彼女目当てで鑑賞したのだが、リリーフランキー、安藤サクラ、その他子役の演技力の高さに圧倒された。最後捕まってからの安藤サクラの眼力がすごい。
とにかく印象に残ったのは安藤サクラさんのすごさと、映画史上最強においしそうに撮られているコロッケ………

どう考えても彼らのしたことは許されることじゃないのに、どうしたって感情移入するように作られてるのがズルい。

監督の過去作でもそうだったけど、家族の繋がりって血の繋がりだけじゃないんだよなぁって改めて考えさせられる。「私たちじゃダメなんだよ」ってちゃんとさよならできるのも、愛があるからこそなんだよね。


あとこれは私が単純に気になった点なんだけど、海外で見た故に英語字幕がついていて。最後祥太がバスでお別れしたときに、字幕ではDad.ってボソッと呟いたかのように出てたんだけど、声に出して言ってなかったような気がするんだよね。
あと安藤サクラさんが尋問されるシーンで、「嫉妬したんでしょ?」的なことを言われて「母親のせいかなぁ」みたいな感じで答えてた気がするんだけど、そこの母親の部分にmy motherが充てられてて、私は彼女が言ってるのは「ユリの母親」のことかと思ったので混乱した…んだけど、どうなんだろ?
万引き家族の設定(何でこうなってしまうのか)、万引きが必要かという議論も含め、疑問はあるものの、感動もある映画です。
最後は、それで解決なの?と思う部分もあるけれど、みながハッピーエンドで終わらないのが、ある意味現実染みているのかもしれない。
Not pleasant but thought-provoking. If everyone could choose a family, how does it look like?

Apparently Osamu and Nobuyo are terrible parents in that they don't let Shota go to school and encourage him to do shoplifting. However, it is highly likely he would have undergone neglect and child abuse if he had stayed with the actual family. So did Yuri.

I was particularly interested in the choice of Aki, who left her upper-class family and joined this working class family and work in sex industry to make a living.

アキがオサムに「ねえいつセックスしてんの?」から始まる会話で、「俺たちは心で繋がってるからそういうの必要ないんだ」「そんなわけない」「じゃあどこで繋がってると思ってんだ」「金」って言ったけど、アキ自身は、この万引き家族と何で繋がってると思っていたんだろう。
すごく良かったな。
取り調べの時の安藤サクラの言葉、ずっと考え込んでしまった。
家族ってなんなのでしょうね……
海街DIARYしかり登場人物が多い為か、
じっくり見せるシーンもなく、ストーリー展開重視で進んでいくので若干退屈(セリフ、映像ともに)。

是枝監督作品の生々しい感じっていうのが、そのじっくり描く中で出てくるセリフだったりインサートの映像に凝縮されていて好きなんだけど、その余韻に浸る時間があまりなかった様に思うし、叩きのめされる程の残酷さやエグさが本作には無かった。

樹木希林演じる初枝の行動の狙いや思いは、この家族を作る上での最初の起点なんだから、もう少しそこにフォーカスしてもいいと思うんだけど。憎しみによる復讐なのか、純粋な憧れなのかその混ざりあったドロっという感情はそこまで描かれていなかったと思うし、他の家族への終盤の取り調べも説明に感じられた。

それと散々言われてそうだけど事件発覚後にまた会うんだ、ていうか会えるんだという疑問が気になってしょうがないし、そうなるとリリーフランキーの走り方もあざとく見えてきて色々残念。


家族の映画を最近撮っている印象だけど、人間1人1人の存在意義を撮った空気人形でやはりやり尽くしたのだと思った。作品と国内の客・興行・評価が釣り合わないと感じ方向を模索しているのかもと感じる。


これ観るならダルデンヌ兄弟の「ある子供」観た方がいい
ひどく心がざわめく映画だった。
彼らは家族になっていき、そして家族ではなくなっていく。つながりは失われてしまうが、でも確かにつながっていたのだという実感が残る。しかしそのつながりを肯定する人も社会も存在しない。
あれは家族ではなかった、と言われる。本当の家族なら、あんなことはしないと。
でも偽物の家族の思い出を支えに生きる少女がいる。心から別れを惜しむ男がいる。新たな世界に踏み出しながら、確かにあの「偽物の家族」を心に留めて生きる少年がいる。
誰よりも家族を求め、家族で在り続け、でも家族であることを許されなかった人たち。

家族ではない彼らを家族たらしめたのは、役割であり、罪の意識であり、情であり、緩さであり、笑いであり、対話であり、金であり、信じること、だった。

想像のできない世界に想像力を働かせられない不自由さ。
本物と偽物と一概になんか切り分けられない世界に正しさを持ち込もうとする不愉快さ。

一方で、ひどく狭い世界の中で生きることで倫理が歪められていくこと。存在を許されず崩壊するしかないこと。

いろんな感情が渦巻いた末に、でも人とのつながりの中で生きたいと思わせてくれる、そんな映画でした。
とてつもなく低音で静かな映画だ。
世間を騒がせただろう事件であるのに、淡々と静かだ。
そして常にカメラの視点も客観的である。
普通は、様々なアングルで撮るであろうシーンも一方しか撮らない。
でもだからこそ、海でのおばあちゃんの穏やかな顔や、面会室での今までにないほどの優しい顔や、ショータを乗せたバスを追いかけるシーンが、その一瞬の静かな感情の現れが胸を締め付ける。

正しさとか、血のつながりとか、を超えたものが、ともに過ごした時間にあるのだろう。
この物語は未完で、家族の過ごた日々の完成は、ショータのリンが大人になったときに表れるのだろうと思った。

本作が、同監督の誰も知らないを彷彿とさせるのは、シチュエーションが似ているだけでなく、本作も子どもたちが主であるからだとも思った。

色んな作品を撮り続けておられるが、近年は出演者が有名どころばかりなのが気になっていた。
本作もそれは言えるが、「撮りたいものは変わってないのだ」という宣言のようなもなのを感じ震えた。(全然違ってたらすみません。)
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