人が人を真に救済することの可能性や意義を考えさせられた。共依存だと片付けてしまうのは簡単。ただ、それぞれがこの生き方しか選べなかった理由を想像してみても良いのではないか。システムからこぼれ落ちるしかなかった、欠けた部分を補い合って、社会の片隅で生きるしかない存在が、現実世界にもきっとあるだろう。
社会的弱者が救われ安全に暮らせる社会であってほしいといえば、綺麗事。ただ、人は人を救える。そのことは信じていたい。
役者陣の演技が素晴らしく、この映画を良いものにしている。安藤サクラ、希林さん、リリーさん、凄いなぁ。