yukoさんの映画レビュー・感想・評価

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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.9

聖書モチーフ系の中でもシンプルでテンポ良く話が進むので、最後まで飽きずに観れるし、パキッとした潔いコントラストが好き。中島哲也味があるというか。

音楽の使い方もシャラマンらしくてサイコー。ラストの車
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ドント・ムーブ(2024年製作の映画)

2.9

シンプルイズベストって褒め言葉があるが、これは捻りが無さすぎた、、サクッと見れるが思い出す事もないだろうエンタメ。

そう考えるとホラーゲームって脚本が相当しっかり練られてるよなぁ。

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.2

老いや時間や人生観に対する哲学がテーマなんだろうけど、こういうのは本での表現の方が向いてると思う。

後半不穏なララランドかボーはおそれているみたいだったけど、置いてけぼり感。ホラー要素がゾクっと期待
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怪物(2023年製作の映画)

4.7

誰も他人の事なんて、本当には分かっていないんだ。

サイコサスペンスかと思いきや、新しい手法のヒューマンドラマだった。それぞれのアングルで切り取られる世界。人の数だけ正義があって、人は自分の見たいよう
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プラットフォーム2(2024年製作の映画)

4.2

前作では実社会のシステムへの具体的な暗喩のように作品を捉えていたが、もう一度前作と今作を連続して観てみると、もっと大局的な視点がみえてくる。

人類の根源的な進化の過程や、未来を見ているような気になっ
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イノセンツ(2021年製作の映画)

4.4

大友克洋の童夢のオマージュという今作。淡々と静かに進行するストーリー。だがこういうのが1番怖い。非力で、無自覚にピュアで、はたまた容赦ない残酷さを併せ持つ、子どもたちの視点で描かれる世界が、大人から見>>続きを読む

テリファー 終わらない惨劇(2022年製作の映画)

3.6

御茶漬海苔先生の惨劇館ぽ。

コスプレ屋さんで笑わせにくるアート、やってんなー。顔面マッシュポテトとか、先っぽだけとか、ちょいちょい笑いに走るアート。女の子ピエロの造形のイカしてること!後半のワンダー
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.0

ティンヤ役の子が天使みたいに美しくて眼福。そして怖いくらいの演技力。この年齢であんな眼をできる子役、将来精神病まないか心配。精神世界が早熟なんだろうな。

さて物語は、ダークファンタジー系ホラーなんだ
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.9

最初から最後まで心臓がドクドクした。好きなことに注ぐ。でも時に辛い。好きなことで誰かと繋がれる、けど孤独にもなる。

真っ向から孤独と立ち向かって命を燃やして生きたい。素直に。

こんなふうに日々を費
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動物界(2023年製作の映画)

3.0

スリラーというより、ハートウォーミングファンタジーヒューマンドラマになるのかな。ある意味予想を裏切ってきたのは確か。

ただ要素が盛り込まれすぎて、置いてけぼりになる感は否めない。終末パンデミックパニ
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

結構な長尺で、シチュエーションも限定され、既視感ある題材なのに、グイグイ惹きこませる何かがある。非日常で特殊な設定なのに、それに至る過程にリアリティと人間臭がプンプンして目が離せなくなる。夫婦喧嘩を客>>続きを読む

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.3

妙な3人組の珍道中ロードムービー。最初はなんだこりゃって感じだけど、どんどん3人のキャラクターに惹きつけられてく。特にロベルトベニーニがカタコト英語でお茶目なのズルい。

色々あったけど、最後はちゃん
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.4

彼らの目的は何なのか、その答えがSFとしても夢があったし、言語学の観点からも興味深かった。地球の言語学の歴史や、伝達手段の進化の未来にも想いを馳せた。SFにありがちなシンプルな設定だが、時間の概念を絡>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.5

この二人気づいたらどんどん好きになっちゃう。ちさとの顔芸とテンポの早いセリフ回し、まひろの男顔負けのダイナミックなアクション、2人ともさいこーにかっけぇ!こういうアクション日本映画って最近なかったよね>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.6

どちらも知らなかった女優さんだけど、サイコーに面白いし、カッコよくて一気に好きになった。阪元監督ならではの、ゆるい空気感と本気過ぎない少年ジャンプノリのアクション大好き。

お金かかってない感じと、台
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イノセンス(2004年製作の映画)

4.9

久々の再鑑賞。はい、キター(o^^o)格言引用祭り。ずっとカッコいいんだから意味全部分かんなくても許す。

ハラウェイさんリツコぽい、とにかく技術者て無条件にクールに見えちゃう。ヤクザ事務所へのカチコ
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.8

前知識なく、SFと思ってたらちゃんとしたサイコスリラーだった。今さんと相性があまり良くない個人的な好みだけど、ど真ん中ではなかった。江口寿史の描く激カワヒロインがそんなに脱いじゃうのっていうのが人気な>>続きを読む

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版(1995年製作の映画)

5.0

何度も観てきた作品だけど、リバイバル上映で映画館初鑑賞。オープニングの音楽が映画館の音響で聴くとグッとテンション上がった。単館じゃなくて、4k化リアタイでIMAXに観にいくべきだった。

田中敦子さん
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.1

河合優美ちゃんの演技が断トツに良かった。静と動。感情を爆発させずに、内に抱えた情動を、少しずつ滴る雫のように繊細に表現する難しさは素人目にも、演ずる事の天性の才としか言いようがない凄まじさがあった。目>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.4

ボーがノンストップで散々な目にあうので、同情するんだけど、ずっとお茶目でかわいい。

シュールな悪夢×演劇×ファンタジーって感じで、何が起こるのか予測不能だけど、長尺でも最後まで引き込まれる。アンダー
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.8

ジム・ジャームッシュが大学の卒業制作で撮ったという今作。色んな意味で若さがほとばしってるなぁ。アンニュイな主人公が若くて青くて痛いけど、可能性も感じてトータルすればポジティブな空気感が暗くなくて良かっ>>続きを読む

オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

4.9

最高にクールでスタイリッシュなヴァンパイアカップルを、無敵のティルダ様とロキが完璧に演じてくれるの嬉しすぎ。ナイスすぎるキャスティング。ヴィジュで涎出っ放し。で、アダムとイヴって。かっこよすぎ!エヴァ>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.6

紅ってそういう歌だったのかぁ。Xとか全然カラオケで歌わないけど、これ見たら歌ってみたくなる。ストーリー的には予想を越えることは無かったけど、最後にはちゃんとほっこりする。

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

4.9

武士道と殺し屋。ミスマッチなようだが主人公の人間観を詩的に見事に表現している。ハードボイルドな中に儚さと美しさがある。武士道の一節を上手にストーリーに組み込んで惹きつける。

フォレストウィテカーの優
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.5

シャインとかセッションに通ずるものを感じた。極限を目指す者たちだけが手にすることが出来るかもしれない世界、何の保証もなく、精神を壊す事も。だがそこに光がある。スポーツでも音楽でも。それは人を魅了する。>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.6

映像アート作品として評価が高いけど、ストーリーもちゃんと骨太。ハイテンションロードムービーではなくオフビートな空気感が全編に流れる。詩的で美しく、人間ドラマの要素が多かったように思う。誰も悪くないし、>>続きを読む

イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

4.4

ブシェミが相変わらずかわいい。

破天荒で支離滅裂だけど、的を得た事も言う、悪人なのか善人なのかつかめないけど、誰よりも楽しんでるジョー最高だなぁ。

こういう映画こそ日常に必要だと思わせてくれる。
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アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.9

一つも嘘を吐かずに生きている人間なんていない。自分にさえ。他者に見えている自分も、見えている他者も、一つの要素でしか無い。人は見たいものを見る。他者と自分。100%理解する事も理解される事も出来ない。>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.2

警察、消防士、軍人、常に危険に晒されて人を守る職業にいる人たちの偉大さに改めて気付かされる。その職業に就いたときに、命をかける覚悟の重さは想像がつかない。

常任には理解不能な魔物のような人間と対峙す
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ファイティン!(2018年製作の映画)

3.7

奇をてらわない、漫画ぽいわかりやすいストーリーだけど、マドンソクがサイコーにかっこいい。好き!ギャップ萌え。ズルい。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.6

ジェイミーを取り巻くお姉さんたちサイコーすぎる。子育てっていろんな大人の手を借りた方が世界が広がりそうでいいな。

息子を思う母心はわかりみ。お母さんにも幸せでいてほしい息子の子心もわかる。息子を心配
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

3.5

天海さんのコミカルな演技サイコー。草苗さんはずっとキレイ。ドリフみたいな変装笑った。笑ってほっこりしてスッキリ!生前葬いいなぁ。

ジュリアン(2017年製作の映画)

3.3

ジュリアン役の子が演技上手すぎる。こういう事案は日々そこら中に起こっているんだろう。親の犠牲になる子供の恐怖がリアルだった。こんな緊迫感の中、心をすり減らさなくてはならない理不尽が痛々しい。リアリティ>>続きを読む

ザ・カンファレンス(2023年製作の映画)

2.4

うーん、いまいち盛り上がりに欠けたなぁ。コメディ色もなく、キャビンみたいに振り切れてもなく、怖くもないという。おじいちゃんがなかなか助けてくれないの、ウケた。これがスウェーデンスプラッタかぁ。

ゴシカ(2003年製作の映画)

3.2

オカルト×ヒトコワ。キャストが豪華だけど、いまいち評価低いよね。脚色強すぎてリアリティが薄いからかな。

もし統合失調症とか、認知症になったら、記憶の喪失や幻覚ってめちゃくちゃ恐怖だし、誰にも理解して
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ファーゴ(1996年製作の映画)

4.0

変な顔連発されるブシェミの需要。若かりしマクドーマンドさんは、すでに表情の演技が上手い。ジョンキャロルリンチは不思議な存在感あって、演技によって朴訥にもサイコパスにも180度違って見える名脇役だな。>>続きを読む