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万引き家族のmegumishibuyaのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
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すごく、ものすごく良かった。ガツンとくるわけじゃないんだけど、切なくてあったかくて、心に残る。

食事のシーンが多くて、そのどれもが生活感丸出しで家族のリアリティさがすごい。そのリアリティさでどんどんあの家族の”当たり前”に引き込まれる。万引きっていう行為も、社会的に見ると悪だけど、彼らの世界では生活するために必要なこと。もはや、社会と彼らの生活があまりにもかけ離れすぎて、なんだか楽しそうとすら思っちゃう。
日本社会の底辺、社会から弾き飛ばされた人々を描いてる作品。だからといって、答えはなくて、何が悪いって話でもない。

なんといっても、安藤サクラの泣きの演技たるや。あの一瞬で、彼らは家族のようで家族ではなかったんだ虚構だったんだと思える。子役たちも可愛すぎ。翔太はあの年齢なのに色気があるし、りんちゃんかわいすぎ。
是枝監督の映画って、映画館で観るというより、DVDでお家で観たい。雨の日曜日とかに。