何を言ってるんだと思われそうですが
これは是枝版「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」です。
パルムドール受賞どうこう関係なく是枝作品は大好きで全作品観ていますが、今作が監督のフィルモグラフィの中で突出した出来かと言われたら微妙。ただ、是枝監督が全ての作品で語り続けてきた「家族とは何か。血の繋がりは必要なのか。」というテーマを前面に押し出した、いわば集大成的な作品だと思います。
パルムドールといえば近年の受賞作「わたしは、ダニエル・ブレイク」「ディーパンの闘い」と同じく、どうにもし難い困難な状況の中で他者に無償の愛を与える、或いは与えられることで形成される関係は家族なのか、また、それで果たして何かが解決されるのか…という非常にキツイ現実を突きつけられる作品なんですよね。ただ、希望がないわけではないと私は思いたいし、そこは是枝監督作品。ラストの解釈は観客に委ねていて、各々の解釈があって良いのだと思います。
キャストもみなさん素晴らしかったです。リリーさん、樹木希林さんのレギュラーは国宝級。松岡茉優さんはおっぱ…いつも通り素晴らしかったし、台本を与えずにその場で演技指導するという子役の演出は日本一ですね。
ただ、ケイト・ブランシェットとみなさんが仰っているとおり今作は安藤サクラさんでしょう。凄まじかった。まさに無双状態。
中盤出てきた二人は呉美保監督作品から出張して来たんでしょうか。笑 若干、違和感がありました。
見もせずに反日映画だとか、日本のイメージを貶めているとか、万引きを礼賛してるとかほざいてる連中はアレだ。ドラックスに背骨を抜かれてしまえ。