いったい自分は何を見ているんだろう、という感覚に陥った。
いや、だってさ。
"ある家族"の暮らしとその顛末を見ていたから。ドキュメントとして。
演技を超えた、よく言う「役が乗り移る」様なものが感じられた気がする。
異様であり異質であるけど身近で愛があってとにかく幸せ"そう"からどんどん過去と現在とが交差して苦しくなっていく。
微妙な関係性から本当の絆、家族を感じだして、彼らの感情を露わになっていくにつれ、僕自身も辛くなり涙が止まらなくなった。
誰の演技がいいとか、際立っていたとかでなく、全員の演技が神懸かっていた。
実際に近所にいそうな家族。それがもう凄いとしか言いようがないし、感情移入がすぐできる。感情移入よりもすんなりその話に入り込める。
子役の二人。演技というかそこの家の子。
女の子。凛ちゃん。途中から一員となって認められてか、"お兄ちゃん"と彼に言ったタイミングでもう…
松岡茉優。とにかく可愛いし、個人的に大好きなんですがw あの職業をこの人気女優がちゃんとやることに感動し。あの悲劇があったあとの演技も素晴らしい。
リリーさん。化けるのがほんと上手い人。こんなおじさんいるよ、、、、何とかして父親として見てほしい気持ちが露わになった時の言葉や感情、表情、ぜひ見てもらいたい…
樹木さん。あれ？こんなにお年を召されてた？いやこれは演技だよな。。
しかし、まあ…樹木さんこそ"女優"と言えるんだろうなと、貫禄な演技。
安藤サクラ。この映画を見た人たちこぞって素晴らしいと絶賛していますが。
兎に角見てほしい。ラスト辺りからの演技というかもう、、神懸かってます。鷲掴みにされ苦しくて苦しくて。見ているこっちもキツくなって涙が溢れた…。
兎に角見てほしい。
ここ最近のニュースでもあったように、5歳児の女の子がベランダで放置されて亡くなった事件。ひらがなで書かれたあの手紙。僕はすぐにそのニュースをおもいだしたし。この映画とクロスしてまた苦しくなってしまって。
愛の形ってほんっとに様々なんだな、と映画を通してつくづく感じてます最近。。
素晴らしい映画です。是非ご覧ください。もちろんオススメです。
