このレビューはネタバレを含みます
普段邦画をあまり見ないため、1年ぶりに邦画の新作を鑑賞。
普段テレビを見ないので前知識皆無でしたが、良い話でした。
私は「血の繋がっている人が絶対的な家族であり、大切にしなければならない」という綺麗事は大嫌いです。
私自身が育った中でそれを感じてきたから。
誰しも本来の理想はその形だけれど、残念ながら本当の親に愛されない子供もいる。
家族に邪魔者扱いされ見捨てられるお年寄りもいる。
当たり前すぎることを書くけれど、この映画ではリン(ゆり、じゅり)の実母より信代の方がずっと母親であった。
ラストは誰か迎えに来たんだろうな。そうだったらいいな。
役者も皆よかった。樹木希林は安定の貫禄だし、子役2人もとっても魅力的だった。
気持ちよく答えの見つかる映画ではないけれど、心に染みる作品でした。