万引き家族のKannaのレビュー・感想・評価

「彼らが本気で編むときは」を観たときと同じ気持ちになった。静かな邦画。
役者さん全員の演技に非の打ち所がないけれど、特に安藤サクラさんの目が印象的。カメラのレンズを突き抜けて、私のことをじいっと見ているようでドキッとする。
どんな理由で出来上がった家族でも、たとえ万引き家族でも、この六人家族は本物。「万引き家族」という題名は、物を万引きする家族じゃなくて、行き場のない「人」をそれぞれが万引きして出来上がった家族、縁が引き寄せた家族って意味もあるのかな。この作品大好き。