けいすけ

万引き家族のけいすけのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
4.3
是枝裕和監督作品。

是枝監督の、何気ない日常を描きながらも繊細な人柄や起承転結をしっかり描いてる作品が好きだ。
治(リリー・フランキー)と信代(安藤サクラ)の少ない収入、初枝(樹木希林)の年金、そして治と祥太(城桧吏)の連携プレーによる万引きで生計を立てるある一家の話。
児童虐待を受ける「ゆり」が一家に加わることから話が始まる。
話が進むうちに、なんとも切ない気持ちになる。
多くのアメリカ映画と違って勧善懲悪を描いているわけではない。所得格差、児童虐待といった社会問題への批判を前面に出すわけでもなく、とある一家の物語を淡々と描く。そして視聴者の考えに委ねる。まさに芸術作品の一つといえる一本であろう。
あと樹木希林の演技が圧巻。本当にこんなばあちゃんいるっていうか、もはや演技なのか?とも思ってしまう
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