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万引き家族のjuzzyのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
4.2
カンヌ最高賞は伊達じゃなかったー!!本当、是枝監督は日本の宝です。

血の繋がりが家族なのか、、地の繋がりが家族なのか、、そもそも家族って一体何なのか、、

現代日本でしか描き得ないエグみ。。。洋画も最高な作品は多いけど、やっぱり文化的背景の理解とか考えたら、日本人なら邦画が1番強く心に残りますね。

2時間映画は大変なボリュームでしたが、終盤の安藤サクラのソロ(?)は圧巻でした。畳み掛けられてる訳ではないのに、絶妙な間と表情で、右肩上がりに盛り上がりを感じられて、観ていて息が詰まるような感覚に襲われます。。コレはスクリーンで観たら瞬きすら出来なさそう。。

妙な家族設定だから、何でもない家族描写さえも趣深く見えてくる。海への日帰り旅行の、父と息子の絡みなど…

『血で繋がってれば家族、って訳じゃないよね』『でもその時その時が楽しかったら幸せになるってわけじゃないよね』本当色んな要素が色濃く折り重なってる。

最後のインタビューで、
記者『帰って来た娘さんはどんなご様子でしたか?』
両親『安心したのか、グッスリ眠りにつきました』
記者『帰宅されて、娘さんは何を食べられましたか?』
両親『オムライスを…あの子の大好きなオムライスを食べていました。』
記者『お母様自身でお作りになられたのでしょうか?』
両親『………(頷く)』

というよくニュースで見かけるようなやり取りが、より一層気持ち悪く聞こえましたよね。自分達が幸せそうに見えているモノって、リアルなんでしょうかね…?
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