パンケーキとペンギン

万引き家族のパンケーキとペンギンのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
2.7
悪気なく繰り返される万引き。
誘拐、そして死体遺棄。

掃除が全くされていないと思われる汚い風呂場もなかなかインパクト大。

正直、とても不快だった。
この家族は全てにおいてだらしがないし、
法を守る意識が完全に欠落しているカオスさに薄気味悪さを感じた。
(特に死体遺棄にはドン引きしてしまった)

しかし、信江と警官のシーンでなぜか信江の方に感情移入してしまっている自分がいた。

りんを守ろうとしたつもりが実は守れていなかったのかもしれない。切ないな…


後味はたいへんに悪い。
鉛が心の奥にズンと沈んだような鬱っぽさが残った。

こんな複雑な感情(余韻?)を残してくれるという意味では、良い映画だったのかもしれないなと思う。