めっちゃ凹む。こんだけ世界で認められていて、あまりおもしろくなかった。すべてを語らず、セリフや描写で生い立ちを説明してしまう緻密さや、日本人なら誰もが聞いたことのある問題や犯罪を随所に入れ込む知的さなど、すごいところはいっぱいあるのだけど、要のリアルさに欠ける気がする。心象風景と思われてるところが、実際の風景ではなく、問題や犯罪を扱ったドラマや映画の風景であった気がする。
例えば、ケイト絶賛のさくらちゃんの尋問のシーンだって、尋問とは言え、女性(刑事)の口からあの質問を言えるか?と思うし、池松くんの挿話のところも、スリップで誘うところも、微妙な差ではあるがう〜んと唸ってしまう。これだったら、『三度目』か『父になる』のほうがまだおもしろかったかも。
演技はリリーさんと子供たちの演技が素敵だった。演技の上手い子供を見分ける能力に関してはこの監督さん絶大 (●’ᴗ’●)✧