万引き家族のYukinoのネタバレレビュー・内容・結末

パラサイト見てみたくなった

最後の畳み掛けのシーンで色々な思いの交錯がすごい
忘備録ですので、適当なこと書きます

しょうたは盗みばかりしているリリーフランキーに多少の嫌悪感と、学校にもいけない自分の生活に違和感を覚えて、わざと捕まる。捕まるということが何を意味するのか、彼はわかっていたと思う。最後のシーンでもリリーフランキーを半ば捨てるようなシーンだが、とうさんと呟く。彼にとってはやはりあの家族が家族。だけれども真っ当に肯定はしない。というかできないんだろう。そこが本当に悲しいところ

安藤さくら、すげえ。泣くシーン本当にすごい。たしかアドリブとどこかで読んだ。りんを抱きしめるシーンも、最後の面会でしょうたの本当の親について話すシーンも。絶妙な表情の使い分けがなんてうまいの？ただの笑顔じゃないんだよな

リリーフランキー、全裸監督であんなブイブイ言わせてた刑事がこんな情けないお父さんになれる？本当すごい。

しょうた役めちゃめちゃ演技うまい。高良健吾もよかったです。

バラバラの人々が集まって「家族」をつくる。貧しくても乱暴でも幸せそうだが、一つのひずみからまたバラバラに。でもそれは本当の家族ではないから？家族という括りが複雑になっている今、大切なものには変わりないけど、改めて考えさせらる。血が全てではない、でもどこかで実の家族を求めてしまうんだろう。自分と他人との関係はいつまでも固定的で永続的なものでもない。

うーんとにかく切ないしやるせない。みんなの気持ちが痛いほどわかる。どうすればよかったのかなんてことは言えない。
やっぱこの雰囲気って邦画だよなぁ。初めて是枝作品みました。めちゃよかったです。

こういう答えが出ない映画もっと見たいのよ。おすすめないですかね。