フランク・オーシャン、GOT、DRAM、Lil Uzi Vert、Charli XCX、Lil Yatchy。
真面目に生きれば生きるほど、現実を知れば知るほど、クソったれの100や200くらい言ってやりたくなる10年代だった。しかし、同時に上記のような優れた作家に常に楽しませてもらった、なにより心から自分が楽しめた10年代でもあった。
この映画は「お疲れ様、また映画館出たら頑張ろうよ」と言ってくれてる。20年代はえげつない現実とともに産声を上げている。アメリカでは#ivotedforHillaryClintonだなんて、トランプ現象の本質に目を瞑るようなトレンドで賑わっている。しょうもない。
だからこそ、僕たちには音楽が必要だ。映画が必要だ。エスケーピズムなんかではない。真っ正面から立ち向かうために。
コメディだからこそ、手のひらいっぱいのクソみたいな現実をすくいあげよう。そう、モーリーでぶっ飛んで、頭に紙吹雪をつけたままでも「お前なんかより外交はできるよ、バカヤロウ！」と為政者に叩きつけてやろう。お金にしか目のない女性蔑視なんかかち割ってやろう。そして、キスの官能性を見せつけてやろう。
これはまぎれもない「僕たち」の映画だ。Lil Yatchyもオナニーするらしいぜ！
