きもちいい世界征服

仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判のきもちいい世界征服のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

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[趣味]★★★★☆
[映像]★★★★☆
[お話]★★★☆☆
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4DXにて鑑賞
シーズン1、シーズン2と大好きな作品で、脚本小林靖子にゃんから、エグゼイドの高橋さんへバトンタッチして、どう料理されるか楽しみだった。
仮面ライダーアマゾンズ完結編として満足のいくものだった。
脚本はインパクトがあり、短い映画でもかなりガツンとアマゾンズテイストがあった。
映像もアクションと4DXの相性があって、飛沫や銃撃など激しく面白い体験だった。

本作はシーズン1、シーズン2、そして完結編とずっと"生きる"をテーマに進んできた。
シーズン1は「人間か怪物か自分は何者なのか、模索し選ぶ」
シーズン2は「選んだ先の結末と責任」を描いていたと思う。
それぞれが過激で熱く必死な彼らの生き様に、胸を打たれた。

本作、完結編のアマゾン達は、時間軸上シーズン2の後に生まれている。人間対アマゾンという激しい戦いを知らない彼らは、シーズン1の悠に似ている。
水槽の中でただ過ごす、戦う選択肢を持たなかった彼に似ていた。
人間に消費されるだけで、抵抗もなく受け入れる。
自分が生きることに必死になれず、他人の血肉になることに喜びを覚える。

仮面ライダーアマゾンズシーズン1、シーズン2を見てきた僕には彼らの牙の抜けた生き方は少々寂しく思える。
戦う選択肢を持った悠、アマゾンを全て殺すと決めた仁、溶原性細胞を持ちながら生きたいと願った千翼。
彼らは戦うことを選んだ、選択の先彼ら誰もが幸せになっているとは思えない。
だけど、悠も仁も千翼も、完結編のアマゾン達よりも生きていると言えるはずだ。
選んだ先の運命に翻弄されても、どんな最後を迎えてもそれを受け入れて進んでいくことが、生きるということなんだと感じた。