2021年63本目の作品。
ドイツに出張にきたイスラエル人の男を妻子があると知りながら、愛してしまった男。一ヶ月に一度しか会えないと分かっていても待ち続ける。彼がイスラエルに帰る時、鍵を忘れて事に気付き連絡を取るも通じない、数ヶ月後意を決して勤務先に行くと事故で亡くなった事を知る。
その事を隠したまま、イスラエルの亡き恋人の妻が経営するカフェに雇ってもらい、そこで目にする恋人の痕跡とは…。
亡くなったことを受け入れられず、何かに縋ろうとする主人公。亡き夫の面影を感じ取ろうとする妻、全てを知っているような振る舞いで亡き息子の部屋を見せてくれる母。
何も言わなくても感じとってしまう年功に涙し、恋人が事故に合う直前に起きた彼の想いにまた涙。当事者だから素直に慰められない主人公の表情がなんとも言えず、物悲しさが溢れてくる。
主人公の演技は、今年のマイアカデミー賞主演男優賞に決定。
