彼が愛したケーキ職人の作品情報・感想・評価・動画配信

「彼が愛したケーキ職人」に投稿された感想・評価

衛門

衛門の感想・評価

5.0
”足るを知る心を”とトーマスの天涯孤独ながらも、家も店もあるし、君にも会えるから独りじゃないと語る姿がかっこよかった。
無口で表情にあまり感情がのらないトーマスが真っすぐ相手の目を見つめるのが魅力的。トーマスの部屋の植物や雰囲気、アナトの経営するカフェの流れが心地よかった。
odyss

odyssの感想・評価

3.5
【自然で繊細な映画】

同性愛を扱っているのですが、いわゆるLGBT的な、つまり「政治的な正しさ」を前面に押し出した映画ではありません。

イスラエルに住む、妻子ある中年男が仕事でベルリンに出張して、そこで若いケーキ職人と同性愛の関係になる。

しかしその後連絡が途絶えた中年男を追って若いケーキ職人はイスラエルに飛び・・・という筋書。

何はともあれ、愛情を持った人間同士、そしてその家族同士の、いうならば愛情物語です。それが、政治的主張を伴わずに、自然に展開されるところがこの映画の優れた部分。

それに、イスラエル、つまりユダヤ民族の中年男と、ドイツ、つまりホロコーストでユダヤ民族を大量に虐殺した民族の青年の愛情ですから、下手をするとこれまた政治的な話になりかねないのですが、そこもさりげなく、自然の流れで事が運びます。

政治をはらみながら、それを騒ぎ立てるのではなく、あくまで人間同士の感情を基本に据えた作品。
いいですよね、こういう映画って。
Maple

Mapleの感想・評価

4.5
ケーキ職人というタイトルに釣られて軽い気持ちで観てみたけれどすごく良かった。
同じ男を愛した二人は惹かれ合うように見えるけれど、常にトーマスの心の中には亡き恋人がいた。音楽も心地よくていい
ジャケ写見て、明るく🥳楽しい💃お話かと思いきや⁉️
けっこう暗く重い感じでしたねぇ😅

でも、いい作品でした😊

このところ、私が観る作品には次々とLGBTが出てくるので、それについてはもうすーぅと受けとめたんですが。
こういうややこしいケースも、あるんですねえ😵

三角関係というよりも、三段論法🤔⁉️
人間の感情って、計り知れないものですね。
私には、解らないような…いや、もしかしたら解るような…🤔

オーレンの母親は、何故トーマスにオーレンの部屋を見たいかと聞いたのでしょう?
「色に出にけり我が恋は」?🤔


トーマスとアナトのラブシーンが、とってもなまめかしかったです😏
少々生活に疲れた感のある年上の女と、ぽってりした体型の色白の若者が、ただ美しいだけの俳優のラブシーンより、やけに生々しく見えた😆

あのトーマスの涙は、ラストで報われるんだと思いたいです。
お菓子の甘い匂いと物語の苦味が映画からめちゃめちゃ感じられました。
音楽も切なく響き、作品全体にマッチ。
とにかくお菓子を作りたくなりました。

「足るを知る」と教えられて育った彼でも心の喪失が大きすぎたのかな。

身体を重ねたのも、そこまでしても失った相手との繋がりを感じたかったから。
お互いに失った相手の残り香のようなものに惑わされていたのだろう。

イスラエルの宗教観も垣間見れて良かった。
naoズfirm

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3.6

壁🎬

ストーリーはイスラエルとベルリンを舞台に同じ男を愛したシングルマザーとケーキ職人の出会いと別れを描いた作品でした。作品は"食"を軸に国境・人種・宗教・性別など社会のあらゆる壁を越えた先の出会いと別れを描いていました。愛はどんな壁も理屈も簡単に飛び越える人類共通の感情だと改めて実感しました。また遠い過去の事であっても差別や偏見は人の心の奥底にこびりついているモノであり、消せないとモノであるという事です。個人的にはノーマークだったイスラエル映画を初めて観たので失礼ですがレベルの高さに驚きました。イスラエル映画の歴史は浅く、1999年に新たに制定された映画法により歴史が大きく動きました。作品のユダヤ人やイスラエル建国を題材にしたものが多く、これから様々なテーマが描かれる点に期待したいと思いました。
Chino

Chinoの感想・評価

3.5
画面からいい匂いがしてきそう、ただ私はちょっと理解できなかった。
だいぶ大人映画かもしれない。
ハイカカオ。
1950

1950の感想・評価

-
静かな愛の映画
愛する人を失った2人が交流を深めていく
不思議な縁で繋がっていく

堪えきれずに感情が溢れるシーン、彼の演技がすごい。


イスラエルの食事ってどんな味がするんだろう。食べてみたいな。行ってみたいな。
yukko846

yukko846の感想・評価

3.7
リヒター展を観てきた影響でドイツの作品がみたくなり、全然世界観違うけどなんとなくこちらを。
ベルリンとエルサレム、というロケ地の組み合わせがまず最高。ケーキとかサンドイッチとか、その土地ならではのメニューがちょいちょい出てくるのも旅をしているみたいで良き。そしてトーマス、やってることはちょっと度を越しているのだけどあの純朴なキャラを見ているとだんだん彼の味方をしたくなってしまう。お肌つるつるだし、体はちょいぽっちゃりだし。オーレンが亡くなる直前の話を聞いたときの、必死で感情抑えてる表情がものすごく良かったな。
これ最後どう収束させるの?と思ってたけど、終わり方はあれでよかったんだと思う。
ねこ

ねこの感想・評価

3.8
トーマスに明確な意図はなかったのではないだろうか
彼の街に来てしまった…
店を訪ねてしまった…
そんなことの連続で、あそこに行き着いてしまったような気がする

愛した人のあれこれをなぞってはみるものの、どこか居心地の悪そうなトーマス
冷静に考えれば彼の行動は不気味とも言えるようなことなのだが、それを一切感じさせず、むしろ子供のような純粋さにせつなくなる不思議
もしかしたら〝足るを知る“人間にと育てられたトーマスが、初めて〝もっと“と願った時間だったのかもしれない

国境、宗教、立場、性別、人と人とを隔てるものはいくつも存在するが、それを超えることも出来るのだということが静かに伝わってくる作品
ラストシーンの余韻を味わいつつ、続きの妄想に耽りたい


とにかく主演のティム・カルクオフの寡黙さと視線がいい
そしてオーレンの母の存在感
お見事でした
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