テリー微糖

彼が愛したケーキ職人のテリー微糖のネタバレレビュー・内容・結末

彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

台詞も説明表現も音楽も
全部が必要最小限の量で

それでも
物語の理解は全く苦しまないし
人物の感情への共感度は
最大限まで引き上げてくる

邦画に特にありがちな
「説明過多」問題への
アンチテーゼともいえる
丁寧で芸の細かい脚本と撮影が
光り輝く一級品でした!

2点だけツッコミを入れるなら…

奥さんの息子(いじめられっ子?)が
見知らぬオッさんに近づいて
「ねえ、生地こねたい…」って
不器用なりに記事をこねるのが楽しくて
思わず楽しそうな笑みが溢れてくる

っていうシーンを入れた方が
物語強度は増すと思うということと

ケーキ作りで
生地をこねてる最中に
その台に乗って
チュッチュからのセックスは
ユダヤの厳格な戒律以前の問題として
そっちのほうが
食品衛生的にヤバくないか?

といったところですかね…

骨太な作品内容が
遥かに弱点を凌駕した作品

クリスマス映画デートに
おススメしたい作品です!

イスラエルでは
ユダヤ人でない人が
オーブンを使って作った料理を
商品として人に提供したら
規定違反で認可取り消しになるとか
今のご時世に
そんな規定があるんだなあって
いうのも驚きでした…

ユダヤ人の迫害っていう
歴史があるから
人種を守るために
他の人種の人と距離を取る
ルールが存在するのだろうから
存在意義が理解できないとは
言い切れないけど
やっぱり、違和感を覚えてしまう…
テリー微糖

テリー微糖