このレビューはネタバレを含みます
繊細で静かで美しい映画。
最小限のセリフでどの登場人物の心の動きも手に取るように分かります。
アナトがトーマスを好きになる過程も丁寧に描かれていて感情移入出来ました。
哀しみを根底に抱える2人の眼差しが美しいです。
生地をこねるシーン、ケーキやクッキーを焼くシーンが言葉に出来ないトーマスの心を伝えてくれました。
ラストがまた本当に素晴らしい。
きっといつまでも心に残ると思う。
誰もが感じているであろう孤独、そんな心に寄り添ってくれる映画だと思います。
(世界の複雑な宗教の問題が垣間見えました。
非ユダヤ系の人間は、ユダヤのオーブンを使ってはいけないとは!
そういう意味では、日本は自由ですネ。)