このレビューはネタバレを含みます
美しくて残酷。
同じ男を愛した男女の話。
何も知らない妻に、何も言わず近付いて愛していた男の陰をなぞるように接する主人公と、その主人公に惹かれてしまった妻の気持ちを考えるとしんどすぎる。
それぞれがしんどい。
そして文化の違いもよかった。
ユダヤ、非ユダヤの文化の違い、更に非ユダヤの主人公がよりにもよってドイツ人という題材。
偏見差別の実態と、儘ならなさ、そして皮肉めいた展開が好きだった。
製作国がイスラム側なのがすごい。
ただ惜しむらくは邦題がもっとなんとかならなかったかな