3110136

REDCON-1レッドコン1 戦闘最大警戒レベルの3110136のネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

世界的な感染症の話題で持ちきりですね。
私自身もインフルエンザになったと思い、妻子を実家に帰し病院に行ったらインフルエンザは陰性、体調も回復して来て、ただ自宅待機なので、感染関連・ゾンビ関連の映画でも見ようかと今に至ります。
それでは。


アリシアがカワイイです。


どんな映画か。
・前半:72時間で汚染エリアを空爆するので、精鋭を集めてヒントを持つ博士を救出してこい系
・後半:過去に妻と子供を失った不器用な男が、ウイルスに生まれつき抗体をもつ少女と隔離地域脱出を試みる系※ラスト・オブ・アスの映画版てあるんでしたかね。あればみたいな〜。

なかなかの玄人向けのゾンビ映画ですね。ゾンビ×ミリタリー系。ストーリー的には、色々詰め込み過ぎて消化不良気味。良い要素も多いんですが、所どころ詰めが甘い部分があり、ツッコミを入れながらの鑑賞でした。その分けっこう笑えるシーンも多く、楽しめましたが。私的に押さえてほしいゾンビ映画の要素は押さえてくれていましたし、映像的には決してチープな感じはなく満足です。


ゾンビ映画好きの方のツッコミレビューを拝見したい作品ですね♪


見どころとツッコミどころ、その他に分けて書きます。


●見どころ
■見どころその1:感染が確定してしまった人のその後
これはゾンビ映画では外せないシーンです。大抵仲間や家族が感染確定しますので、本人やその周りのみんなの感情がどう描かれるのか?ってのがゾンビ映画の見所ですが、このレッドコンでも何度か出てきますね。割といろんなパターンがありました。ゾンビ映画を見るたび「私が感染確定したらどうなるかな〜」と考えるのですが「みんなの迷惑になりたくない、今のうちに殺してくれ!」と強がりながらも本心では「死にたくないな〜」と思いながらあっさり殺されるか、優柔不断さを発揮しているうちにゾンビになり、結局殺されてしまう、のどちらかでしょうね^^;

①ギャラガー(自害パターン)
入れ墨がっつりの大男がギャラガーです。チームのメンバーとしては一番最初に感染してしまいます。彼を巡ってはチーム内でも殺せ派と何とかなる派で対立しますが、最終的に「仲間割れしないでください」とピストルを咥えて自害。王道パターンの一つ。その他にも王道パターンとしては、自害しようとするのに仲間に止められて「今ゾンビになるの?」ってタイミングでゾンビになりチームをピンチに陥れるパターンもありますね、笑。

②キラ(とロドリゴ SE○して遊園地でデート)
キラは返り血が口に入り感染してしまいます(返り血表現はそれまでもキラ以外でたくさん出てきましたので、私は「そんなに返り血浴びて大丈夫なの〜」と心配しながら観てましたけどね、なので今更感あり)。刑務所兼研究所内でシャワーを浴びているシーンがあり(おっぱい出ます・注)、ロドリゴに「感染した」と告白するキラ。キラに思いを寄せていたロドリゴは、そのまま「君を1人にはできない」とキラにキスをしそのままS○X。(え〜!)ロドリゴも感染。というか、この短時間でキラとロドリゴが接近する伏線てあったか?戦場は緊張感があるから《吊り橋効果》100倍なのかな?
その後博士を連れて3人で逃げようとするも見つかり、何もないところに2人で放たれます。これもあっさりで笑える。(大尉はペレスは助けたのにロドリゴとキラは見捨てるとか謎)
この後が良いのですが、2人は近くの遊園地にたどり着き、迷彩服を脱ぎ普通の服に着替え、公園でデートを楽しみます。これは文才がない私のせいでこんな書き方になってしまいましたが、実際の映像はもっと切なくて爽やかで良いですよ。

③大尉(ゾンビ化だけど人は襲わない)
「アリシアと逃げて」と言われて、自分がゾンビに噛まれているにも関わらず、2人で逃げてしまう大尉。扉を塞ぎ、一旦は逃げられたものの、案の定ゾンビになってしまいます。アリシアピンチ。大尉、無責任〜。こうなるの想像出来たでしょう。ところが、アリシアの問いかけに生前の記憶が戻ったのか、半ゾンビ半人間として行動。目は白目など見た目・挙動はゾンビだけど、人は襲わない。

■見どころその2:ここは俺に任せろ
個人的に好きなのが「ここは俺に任せろ!」という展開。これ自己犠牲の王道パターンで、私も死ぬならこのパターンで死にたい。「先に行け!お前ら、かかってこい!」→そして最後は手榴弾で自爆。
この《ここは俺に任せろ》パターンですが、大抵1本の映画に1回くらいしか出てこないのですが、このレッドコンでは2回も登場します。もうこのパターンが好きな私としては大満足。

①ラウ
アジア系のラウ、得意武器は日本刀!(おいっ!)。博士を戦車から下ろそうとして噛まれてしまいます。「博士を頼む ここは俺が防ぐ 行け」と《ここは俺に任せろ》パターン発動。その後も
「俺がひきつけている間に逃げて」「置いていけるか」「もう手遅れです そばにいてやれずすまないと妻に伝えてください あなたの部下で光栄でした(敬礼)」とまあ控えめに言っても100点満点のセリフ。ラウ最高!キャストをみると小家山晃(こいえやまあきら)さん、日本人でした。ちょっと山田孝之似。なのに何で名前はラウやねん。時代ですね〜。

②ペレス
クソ野郎のペレスですが「俺を置いていけ 全員死ぬぞ」と《ここは俺に任せろ》パターン発動。「約束してくれ このことを世間に告発するんだ 行け 楽しかった」と急に良いやつになります。ここで「何で急に良いやつになってんだよ」とツッコミを入れたあなた、人生に《遅すぎる》はないのです。いつでもやり直せます。過去に縛られるのはもうやめましょう。そして最後の力を振り絞ってゾンビとファイトクラブ。ペレスを囲み圧倒的優位な状況ながらも一気には攻めてこないゾンビ。「ペレスいけんじゃね?」と一瞬思わせるもそうは問屋が卸しません。ペレスは揉みくちゃにされて終わります。やはり持つべきものは手榴弾ですね。


●ツッコミどころ
■ツッコミどころその1:本当に精鋭部隊なのか!?
どうやら英国軍と米国軍のすごい奴らが集められたって感じで、ワクワクするんですが、すぐに「こいつら素人だな」って残念な感じになります。博士を救出に向かう第一エリアで、いきなりゾンビとドンパチ・殴り合いです。「無駄な戦いは避ける」のが優秀なチームだと思いますが、彼らはそうではありませんでした。(この映画、アクションが一つの見せ場っぽいので、まあしょうがないか…)

■ツッコミどころその2:血液で感染するって!
ブリーフィングでしっかりと「血液で感染する」って言われているのに、やたらと銃火器以外を使用する彼ら。ナイフやパンチ、キック、ハンマーを多様。ゾンビ映画が見慣れている人からすると、あの戦い方はとてもハラハラします。物語の中盤「岩でトドメを刺し返り血で感染する」シーンがあります。返り血が口に入ってしまったのか「(私、感染したかも?)」となりますが、それまでもそんな戦い方では、いくらでも感染する可能性はあったろ!と思ってしまいました。ラウというアジア系の1人は、軍人なのになぜか日本刀二刀流というスタイルなのですが、途中めっちゃ返り血浴びてたよな〜、笑。

■ツッコミどころその3:大尉(キャプテン)の器
大尉のキャラクターが面白い、絵に描いたような人格者の大尉ではなく、ダメな部分も多い。それが意図的にそう設定されているのかよくわからないところが面白い。
ペレスに「あんたのせいで部下が死んだ、(アリシアを助けたのを見て)しょうもない野郎だな」と言われ、大尉はペレスをボコボコにします。結構小隊の体調って人格者のケースが多いのですが、普通にキレてペレスをボコボコにしているのを見てちょっと笑ってしまいました。ロドリゴとキラも放置プレイだし、バーンスタインも見捨てるし、感染したとわかったらアリシアも見捨てるし、この大尉、人間味のある大尉ですね、笑。絵に描いたような大尉ではない。正直な人なんだろうな。見捨てようとしたアリシアに「見捨てないっていったじゃない」と言われ「ごめん 僕が悪かった」と特に言い訳もしないし、笑。ただその正直さを買われギャングのリーダーと意気投合、笑。最後はゾンビになり、少将をやっつけバーンスタインに殺されます。

■ツッコミどころその4:最後の戦い(対ゾンビ、対軍隊境界)
まず、境界線に行く時、先頭にゾンビ大尉を立たせるのやめろ!笑。どう考えてもミスリードだろ!軍隊が発砲しなくて良かったよ。それと生存者キャンプの女リーダーの武器がチェーンソーっていうセンス。ゾンビウイルスを体内に注入した少将はタイラント化しているかと思いきや、普通に大尉に首の骨折られて死亡。大尉もアリシアの研究で抗体とかワクチンが開発されて元に戻れる目が出てきたと思いきや、いきなり兵士を攻撃して殺されるし。

■ツッコミどころその5:スローモーションとBGM
「使い方間違えてない?」というところが何度もあったな。うまく言語化出来ないのですが「ここ感動するシーンですよ」ってBGMあるじゃないですか?そしてそのBGMとスローモーションの組み合わせ。でも最後のギャングの集団が合流するところは別として後は微妙だったような…。というか、使いすぎじゃないかな。

●その他
■ギャングの集団
ギャングの集団が窃盗(火事場泥棒)をしているところを見かけた精鋭チームは、勢いで発砲。1人殺してしまいます。それを知ったギャングのリーダーが「あいつら許さねぇ」ってなり、最後の最後まで出てきます。スカルフェイスがイカしてます、センスいい。その後所々出てきます。最後の最後、ゾンビとの争いで、こないと思っていたら来るシーンとかベタだけど好きです。この映画の感動的なBGMの使い方で唯一合っていたんじゃないか、というくらいの良いシーンです。

■孤独な姉妹
精鋭チームが移動している時、屋上で「助けて〜」と手を振る姉妹。大尉はチラ見して、それを見捨てます(おい!)。物語は終盤、この大尉と妹の関係性にフォーカスしていきます。結果的に、大尉は2度この子を見捨てたことになりますね。ひどいよな〜。空爆されるってわかってるのに。

■進化するゾンビ
今回のゾンビはあくまで《ゾンビ的》なものであって、軍が兵器として開発したものなので、なかなかすごいゾンビです。時間の経過と共に知能が高まる《進化するゾンビ》と表現されています。第3エリアでの1シーン。ゾンビの集団が装甲車や戦車を運転しながら登場、生きている人間をどこかに連れ去っていきます。これは私のゾンビ映画史上初めてのゾンビタイプ。ゾンビってすぐに襲ってくるのがセオリーなのに、噛み付かずに拉致られ、どっかに連れていかれるとか怖すぎですね、笑。
何のために集団で行動をしているのか?集めた生存者をどうしているのか?(コンテナに人を集めて、1人連れ出している様子もあったので、食料にしているのかな?)

■ゾンビになりすます
ゾンビがゾンビと人間をどうやって判断しているのか?これはゾンビがはびこる世界で生きていくためには大切な情報です。可能性の一つとして《臭い》という説があります。腐臭がすればゾンビ、しなければ人間というシンプルなものですね。それが正しければ、逆手に取りゾンビ肉を身にまとえばさながらゾンビ迷彩ということで、ゾンビからは気づかれないというわけです。ただし、これはゾンビがはびこるそれぞれの世界の設定によって変わりますので、素人の皆様は気軽に手を出さない方がいいと思います。また、ゾンビランドのビル・マーレイ状態になってしまうリスクもあります。確か、ウォーキング・デッドも《臭い》設定だったような。

■アリシア噛まれる
映画では一般的に、少女は逃げながらぬいぐるみを落とす傾向が強く、この場合ほぼ取りに戻ります。その場合、ほぼ噛まれます。ここで「ぬいぐるみなんてまた買ってあげるのに」とツッコミを入れたあなた、アリシアにとってぬいぐるみは家族同然なのです。決して見捨てないのです。「見捨てないよ」と言っておきながらあっさり見捨てようとする大尉とは大違い。

■海岸でゾンビごっこをするのは危険
もしあなたがウイルスが蔓延する世界で、子供を相手にゾンビごっこをしようとする場合は注意が必要です。遠くから観たとき、子供が本当に襲われているように見えるので、最悪撃たれる可能性があります。周囲に人がいないか十分に確認するか、「今からゾンビごっこやるよー」と大声で伝えた上で実施しましょう。

■初見の場所で子供を先に走らせるのは危険
もしあなたがウイルスが蔓延する世界で、生存者のキャンプに近づくとき子供を先に行かせるのは注意が必要です。もしそこが地雷原の場合、子供に斥候をさせたクソ野郎にしか見えません。


他にも細かいところが色々あるのですが「キリがない!」
※「キリがない!」はゾンビ映画で200%使われるセリフです。テストに出ますので覚えておいてください。
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