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ラジオ・コバニのmikoのレビュー・感想・評価

ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)
3.5
これがドキュメンタリーで、こんなことが少し前にコバニで起きていて、今もどこかで起きているということ、目を逸らしたくなった。
ニュースでは遠くからの爆発の映像とかが一瞬流れるだけで、まるで現実味がなくて、自分には関係のないことのように思えるけど。
あの悲惨な、崩れた家、掘れば遺体が出てくる町で暮らしている人がいる。普通にご飯を食べて友達とも会うし、子供は遊んでる。人が暮らしてるんだってことがこの映画を見て初めてちゃんとわかった気がする。
あの無修正の遺体。監督がなぜ隠さなかったのか問われて、「あの映像を5分と見ていられないなら、コバニで暮らしている子供たちの気持ちは絶対にわからない。」って答えてた。その通りだ。
何語かわからないけど、ディロバンの弦楽器みたいな言葉で、張りがあってラジオを通して町中に広がるような声に震えた。
見てよかった。
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