kawaru

アルファ碁のkawaruのレビュー・感想・評価

アルファ碁(2017年製作の映画)
2.9
Netflixにて。

対局後のメディア露出経由で恐縮だが、当時は人類製ボードゲーム代表"碁"の現最強たるイ・セドルの人柄と碁にかける思念、そして人類の限界の一端がとてもいい形で提示された例だという認識だった

べつにアルファ碁が人類碁界の史上最強の頭脳と競って勝ったからと言ってAI(というか、強化学習だが、そのへんの違いはまだ一般的でないのでこう称する)が人間の代替になると早合点して「よっっしゃああああ!!働かなくて済む!!!」と新たな歴史の夜明けに乱舞するのは早計であって、まあまだ「機械が人間の仕事を奪う!!!こわい!!」などと噴飯ものの感情を想起するクソ老害どもよりはだいぶマシ(老害は滅びろ、と言いたかっただけです)

人間がまともに考えれば1/10000の確率でしか選ばなかった手で人間を凌駕する、というのは、我々がふだん経験知・経験則に依って選択してきた行動は""ゲーム的に見れば""最適ではなく、おそらくこの宇宙にはよい""強い""手がいくらでもあるし、まともな発想ではおよそ到達し得ない極地、というのは人類にとって希望であると我は思うのである

思ったよりかの伝説の5連戦に的を絞っていてなるほどとなった
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