◆あらすじ◆
大富豪レオニダス家の主人が毒殺される事件が発生し、主人の孫娘であるソフィアから私立探偵のチャールズに事件の捜査を依頼される。チャールズはレオニダス家に訪れ、捜査を開始するが、家族全員が殺人事件が起こったにもかかわらず平然と自己主張しており、チャールズの捜査は難航していく。
◆感想◆
登場人物が多い分、ストーリーを理解しにくいが、それぞれ個性の強い面々であるため、人物の区別はつきやすく、最終的には理解できるようになっていました。しかし、ストーリーが淡々と進み、探偵のチャールズがひたすら登場人物たちに話を聞いて回る流れが続くため、少し冗長に感じました。
主人公の私立探偵のチャールズ・ヘイワード（マックス・アイアンズ）は元外交官で、依頼人であるソフィア（ステファニー・マティーニ）と過去に恋愛関係にあったのですが、それ以外は個性が無く、前述のとおり、レオニダス家の人々の話を聞いて回るだけの存在になっていました。そのため、彼の心情が全く伝わってこず、感情移入できないキャラクターになっていました。
レオニダス家の人々は老人から子供まで言いたい放題に話続け、遺産への欲望も隠すことが無く、キャラクターが立っていました。しかし、この人々の話も基本的にストーリー展開に寄与することが無く、無駄な部分が多いように感じました。
ストーリーの肝となる犯人捜しですが、本来、観客の分身となるべきチャールズが全く犯人を捜そうとしているように見えず、ただいたずらに時間が流れていくため、興を削がれる展開になり、どうでもいいようになりました。犯人が分かってもあまり心が動かなかったです。
これという面白い部分を掴むことができず終わってしまいました。
私には合わない作品だったように思います。
鑑賞日：2023年12月5日
鑑賞方法：BS松竹東急
（録画日：2022年11月9日）
