このレビューはネタバレを含みます
myFFFにて鑑賞。
視力を失いつつある少女アヴァと、自分の気持ちに素直に従い過ぎる性に奔放な母親。
視力の低下は母親の姿を「見たくない」もしくは、闇の方ばかり見るという暗喩。
色彩豊かな画面から始まり、黒い犬・黒い馬が登場。これは少女はやや自暴自棄になり死を願っていることの暗喩。
画面と色の使い方がよく出来ているしストーリーもよく練られていると思った。
中盤までは少女の心の闇、母親への反抗心で心がヒリヒリさせられたが、時折見せる笑顔に救われた。
視界は狭まり、盲目的な恋へ。
手を取り合って暗闇の中への逃避行は、まだ早過ぎる!とつい母の視点になり思ってしまったが…
それでもやっぱり笑顔とポップなエンディングに希望を感じられた。
暗闇の中にアヴァは確かに光を見つけたのだと思いたい。