アヴァの作品情報・感想・評価

アヴァ2017年製作の映画)

Ava

上映日:2018年01月19日

製作国:

上映時間:105分

3.9

あらすじ

海辺でヴァカンスを過ごす13 歳の少女アヴァ。視力の低下が思いのほか早く進行していること、失明する日も近いことを、医師から宣告されている。母親は、人生でいちばん美しい夏を過ごそうと、まるで何事もなかったかのように振る舞う。アヴァは自分なりのやり方で運命に向き合う。そして、逃走中の若い男が飼っていた、大きな黒い犬を連れ去る…。

「アヴァ」に投稿された感想・評価

emily

emilyの感想・評価

4.0
海辺で夏のヴァカンスを過ごす13歳のアヴァ。視力が低下しており、徐々に見えなくなると医者から宣告されている。それでもヴァカンスを楽しもうと、母と。母親は自分が楽しむ事で娘を巻き込もうとするが、男に色目使母に嫌悪感しか感じない。そんな時に黒い犬に出会う。逃走中の男が飼っている黒い犬を盗み、性に目覚めていく。

 女への芽生えを感じながらそれを否定するように、ワンピースの水着を纏いながらも常に胸を隠しているアヴァ。母親の女の顔には嫌悪感しか感じない。母がヴァカンスを楽しめば楽しむほど、その女の顔に苛立ちを高めていく。日記を綴りながら、悪夢にうなされる日々。盲目になれるために目以外を鍛えたり、彼女なりに現実に向き合おうとする。しかし犬と出会い逃亡中の男と出会い、女であること、膨らんだ胸をさらけ出し、希望のない明日ではなく今を生きようとする。13歳のはじめての恋。先は見えない。でも一緒にいたい。彼女の心の恐怖と、逃亡中である男の現状が見事に出会い、マッチする。アヴァが見せる最高の笑顔が眩しい。男が見せる笑顔が瑞々しい。明日なんかなくてもいい。きっと明日目が見えなくなっても、後悔はない。見たい物は今この目でしっかり見てる。。13歳の等身大の逃避行。危なかっしくてどこまでも瑞々しく、今この瞬間をしっかり切り取る。
寂々兵

寂々兵の感想・評価

4.3
ろくにあらすじも読まず、視力が低下していく少女の感動話かなんかだと思って敬遠していたのだが、全然違ったどころか大傑作すぎて軽くショックを受けた。始終不穏な劇伴、生き地獄のような独白、生命力の化身みたいな少女の動きとカメラ、途方もなくエモい。母親役の「いつまでも若くいたい」系の痛いオバハン演技もかなりヤバい。つーかエモい。エモヤバ。あのオバハンが映っているときだけは常にザイドル映画のように画面がヒリヒリしている。一人の少女の成長譚だが、それでいて崇高なロマンス映画でもある。凡百の逃避行映画のセオリーを易々と超越したラストカットヤバすぎ。今年のmyfffベストどころか年間ベスト級。参りました。
視界が狭まっていく。
しかし彼女の想いは広がっていく。

やかで失明すると宣告された思春期の少女と逃走中の犬連れ青年との青春ロードムービー。とも言えるしある意味〝逃避行〟のジャンルに入る。キャラの設定通り警察に追われる青年と共に行動する事になり逃げるわけだが彼女の場合は闇からも逃げている。徐々に視力が低下していく恐怖と戦いながらも自分が恋した青年を1日でも1秒でも長くこの目で見ようと必死に闇から逃げている。
その逃げには繊細な心から生まれる暴走気味な行為やある種、危険な匂いが漂うのも逃避行ものとしてマッチしている。

我々に訴える、盲目の世界を間接的に伝えるあたりの表現方法は工夫されてて面白い。どこまでも続くような青い空や海が印象的だからこそ〝黒〟の表現が強くなる。映画館で堪能したくなる作品であった。
こじらせ女子、フランス版!

青山シアターで配信されてるMYFFFの長篇作品の一本。

主演の女の子の脱ぎっぷりが素晴らしいです(笑)

こじらせ女子とは言っても、アヴァの環境は少々重い。母とまだ赤ん坊の弟と三人暮らし。母は若い男とセックス三昧。そんな家庭に嫌気がさしてるばかりか、目の病気で、視力が失われる可能性がある。

家にいるのも嫌なアヴァはちょっと気になるイケメンの犬を強奪。犬を盲導犬にすべく、訓練の真似事をしてみたり。

そんなことしてる間に、イケメンが犬を取り返しにきます。イケメンが取り返しに来たとき、アヴァは全裸で海水浴中! さてさて、彼女とイケメンはどんな関係に発展するのか。。。

ってお話。

前半はこじらせっぷりがぶっ飛んでて、なにしでかすか、ドキドキニヤニヤ観てたんだけど、後半、ちょっと失速かなぁ。。。

映像はとてもきれいで、かっこいい。映画館で観たら映えるだろうな。

ヤバめなシーンだな、と思ったのが、母親が¨行為¨してるところを、アヴァが近所の子供集めて覗かせるシーン。母親全裸(笑) 大丈夫なのかな、いろいろとf(^_^)

ジャケットになってるシーンもなんか裸だらけです。きれいかどうかは別ですが(笑)

アヴァを演じてる女優さんの他の作品も観てみたいな。
だんだん見えなくなる視力の13歳の少女。
そして性への目覚め。
表紙だけ見たら先住民のアクションぽいが全くそんなのはありません。

時々、すごいエキセンデリックな表現がガンガン出てきてちょっとビックリするけど、それはそれで斬新。
でも性への表現があまりにあからさまで「これ大丈夫?」ドキドキ心配してしまうくらい。。

全体的に音楽にとてもセンスあり♫
典型的にクズで、男に頼るしか生きる術のない母親に、思春期の娘。

家から出たいし、恋愛にも夢を描く。この年頃ならではか、年上のちょっとワルに憧れて逃避行してしまう。あれ?ちょっとホットロードっぽくない?!と。。。

ジャケ写を見たとき、アバターみたいは話かと思ったけど、まるで違った。この姿になって人を驚かせ、ワル青年と浜辺で小さな窃盗をしたりしていくところが、むき出しの若さ!といった感があってなんか見ていて爽快だった。
McQ

McQの感想・評価

4.0
視力の低下が進行し、やがて失明する事を医師から告げられた13歳の少女アヴァの青春ロードムービー。

若い男の飼い犬を無断で連れさり盲導犬として、訓練を開始するというなんともぶっ飛んだ行動に走る。

いつか盲目になる日に備えて、、

母親にとって自分は手の掛かるお荷物でしかない!

そう考えた少女は自分らしく自由に生きる道を選ぶ。

そのやり方は無鉄砲で人道外れたものではあるけれど、彼女のたくましく力強い生き方には心動かされずにはいられない。

前半のぶっ飛び感からすると、後半とんでもない事が起こるのでは?!と想像したものの、割とすんなり小綺麗な展開、、

とはいえ、ビジュアルや独特な音楽はとても印象的でハイセンス。

女性監督レアミシウスさんはこれが長編デビュー作とのこと。

今後が大いに期待出来る監督さんでありました!
seckey

seckeyの感想・評価

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スニーカーに砂浜、陽射しと乱れた髪、暗闇で光る瞳。アヴァの純粋さとさびしさがいつまでも存在しますように。‬
‪悪がいない、美しいものだらけ映画。‬
マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルで鑑賞。
この作品が1番楽しみだったもの。

海辺でバカンスを過ごす少女アヴァ。彼女は徐々に視力を失っていく病にかかっていた。彼女は平然と振る舞いながらも自分自身に向き合っていく。

投げやりになり、危なかっしさが見える少女アヴァ。様々な人と会話していく中で成長していく様子を見ることが出来ます。

色々と曝け出す映画です。
生真面目な方だと倫理的にどうなんだって言いそうな作品。

13歳で失意の宣告を受ける少女アヴァ。その失意の色を表している黒い犬・黒い馬・黒いインク。その失意を共有しているであろうママのメスの部分。そんな時に出会った気になる異性。その時が来るまでに彼の顔を見ておきたい。複雑な感情が暴走とも取れる行動に向かって行く。終盤は時限爆弾を抱えながら観た感覚。

コソコソして観ちゃう描写が所々あり疲れた...