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シューマンズ バー ブックのgenのレビュー・感想・評価

シューマンズ バー ブック(2017年製作の映画)
4.0
伝説のバーテンダー、チャールズ・シューマンがNY、パリ、ハバナ、東京、ウィーンのバーを巡り、各地でのお酒やバーの歴史を交えながらカクテルの楽しさを教えてくれるドキュメンタリー映画。

このチャールズ・シューマンって方、なにが有名かって彼が出した「シューマンズ バーブック」というカクテルのレシピ本。カクテルのレシピはもちろんのこと材料となるアルコールの知識やそれらの歴史などについても書かれているもので、多くのバーテンダーにとってのバイブル的な本。今となってはより丁寧でわかりやすく書かれたレシピ本は山のようにあるけど、カクテルへの敬意として持っている人も多いと思う。ちなみになぜか私の家の本棚でも鎮座している。

この映画では各国のバーごとにとても興味深い話が聴ける。お酒はドラッグの代用品だったって歴史だとか、近年バーがビジネスの話をする場になってしまってるのが嘆かわしい。バーは下らん話をするところだろ!っていうバーテンダーの不満だったり。それは酔っぱらった自称酒に詳しいジジイによるお酒ウンチクかもしれないが、おしゃれなスーツを着こなしスラっと背中の伸びたイケオジが語るのだからそれだけでなんかありがたく聴こえるってもんだ。間違いなく酒好きには刺さる映画だろう。なにしろ私に刺さったんだから。
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