ものすごくやさしくて
愛のあふれる映画だった
作品では主役がほっとかれて(でもデカプもハマり役だし落ちぶれる演技上手いんだよなぁ、いっつもキレてて何かの中毒で笑う)
もはや映画を通してタランティーノが前面に出ちゃってる
とにかくブラピが最高だった
あのレベルの俳優がサイドキックを本気で演ると感動しかない
助演男優賞モノだと思うマヂで
この2人の渋さはもうジャックニコルソンとロバートレッドフォードだね
この映画はタラが監督でデカプ、ブラピが共演して1969年のハリウッドを描く
って事しか前情報入れてなかったんだけど
たまたま「ローズマリーの赤ちゃん」のロマンポランスキー監督の身ごもった奥さんがチャールズマンソンファミリーに惨殺されるという事件を盛り込むと最近知って
どんなゴア描写が出るのかとさらに期待が高まった
観る前は余計な情報いらなかったかな?とちょっと後悔してたけど
観終わった後はこの事件を知っておいて良かった思った
これから観る人はシャロンテート殺害事件の概要くらいは頭に入れておいた方がいいと思う
まず自宅とセット地を車で行ったり来たりしてるだけなのに躍動感や疾走感が凄すぎる
ブラピの助手席や後部座席に乗せてもらっている感覚で楽しめる
音楽も60年代までの懐メロが常に流れて心地いい
逆にサイケ色や政治的メッセージ、ドラッグ描写が意外に少なくて潔い
この事から考えるにバカで陽気なヒッピーを相当嫌ってるんじゃなかろうかタランティーノ…
あちらこちらでもはや脱線レベルであの時代の映画を出しまくるのに映画愛を感じる
レンタルビデオ少年がこんな文化的な作品作っちゃうんだからやっぱり映画って素晴らしい
マーゴロビーの映画館でのシーンは優しさしかないんだよなぁ
わざわざ古臭い画質に落としてそれっぽく見せたり
合成してフェイクみたいな事するくせに
「サイレンサー」では「シャロンテート」をみせてるんだよね
ここにタラのいとしさを感じるんだよね…
俳優もカートラッセルとか
何故かアルパチーノ
ウマサーマンのスタンドダブルの人出したり「デスプルーフ」遊びも面白い
あとはラストだよね
暴力で笑って泣けるって変な感情にさせるのがほんと上手い
この映画か次作で監督引退を考えているタランティーノ…
脚本家としてスタートレックやアメコミ映画(MCUを一気見したらしい)を手掛けてくれたら最高だけど
なんか今作の集大成感が凄まじいんだよな
ブルースウィリスやウマサーマンの娘をキャスティングしたり
往年のマイケルマドセンやティムロス(劇場公開カットの為出ていないが)などファンサもありつつ見納めなのでは?と寂しくなる…
そういえばマザファカおじさんが今回居なかったな
シドニーポワチエ役とかで出ればよかったのに
…トランクショットあった?