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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのmino3sのレビュー・感想・評価

4.1
69年ハリウッドを舞台に落ちぶれていく俳優とそのスタントマン兼付き人をディカプリオとブラピが演じ、新進監督ロマン・ポランスキーに新進女優シャロン・テートにブルース・リー、ヒッピーとマンソンファミリーを絡ませて当時変わりゆく古き良き時代のハリウッドの世界をノスタルジックに描く。
まだ何でもありで、ダラダラと暮らし、タバコもプカプカ蒸し、今ではクラシックな生き物のような車を走らせ、良くも悪くも楽しく生きていた人々を描いた小気味良い作品。
スーサイド・スクワッドのハーレクインを演じた女優がシャロンは美しい。夢と無垢と希望の象徴であり、その後の彼女の死は夢の終わり、アメリカの70年代のベトナム戦争から今に至る古き良き時代の終焉と移り変わりに見える。
レオの役は当時のイーストウッドのようだ。この作品でもレオの演技の素晴らしさを見せられる。
印象の弱いブラピだが、飄々とした雰囲気と中西部出身らしいゆっくりとした口調が、何もかも身に起きる状況を受け入れてる男の格好良さを表現している。
クライマックスはやはりタランティーノ節のグロさ炸裂し、そんなブラピに驚嘆する!アル・パチーノはまだ健在で嬉しいし、ビバリーヒルズ青春白書のルーク・ペリーの最後の姿も見れる。ブルース・リーは笑える。ダコタ・ファニングは言われて見ないとわからない(笑)

今の時代の若者にはわかりずらいが、
あの時代を知る人や、モノクロ映画、60、70年代のハリウッド映画、マカロニ・ウエスタンを知る人にはたまらなく面白い😄
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